アニマニウム

アニマニウム (Animanium) はCGキャラクターアニメーション制作ソフトウェア。

概要

アニマニウムはキャラクターアニメーションに特化した3D-CGツールで、対応OSはWindows 2000。ボーンベースのユーザーインターフェイスで、動かしたい部分をクリックして動かす方向へドラッグすると、関節の動きを自動計算してリアルにアニメーションを付けることができる。コンバータプラグインを用いることにより、他の3DCG制作ソフトウェアと連携を図ることも可能である。

2002年2月、『Animanium Educators Edition (アニマニウム・エデュケーターズ・エディション)』として教育市場向けに販売開始。2002年10月22日、『Animanium Creators Edition (アニマニウム・クリエイターズ・エディション)』として法人向けに販売開始。2003年8月、北米展開開始。2004年12月の有償アップデートを最後に、2005年頃、公式サイトが休止。2008年初め、販売休止。2008年5月31日、すべてのサポートを終了した。

基礎技術理論は東京大学大学院情報理工学系研究科中村研究室 (中村仁彦教授) のヒューマノイドを制御・シミュレーションする理論が応用されている。動力学は考慮されておらず、運動学的な処理のみに基づいているが、特異姿勢で計算不能になることもなく、比較的自然な動作を実現できた。情報処理振興事業団 (IPA) の「次世代アプリケーション開発事業」に採択された研究「人間型ロボットの制御技術に基づく次世代動作生成アプリケーションの開発」を基に、株式会社セガ 未来研究開発部と実施した産学協同プロジェクトであった。

対応しているCGソフト

アニマニウム採用作品

参考文献

  • 山根克、中村仁彦「ヒューマンフィギュアの全身運動生成のための協応構造化インタフェース」『日本ロボット学会誌』第20巻第3号、2002年4月、335-343頁。 
  • 桑本美鈴 (2001年6月19日). “セガ、新規事業戦略を発表、アニメーション制作ソフトを提供”. ASCII.jp×デジタル (p.1 p.2)
  • 船津稔 (2001年6月19日). “セガ、技術力を駆使し新規事業立ち上げ-新3DCGアニメ制作技術「アニマニウム」コンソーシアムも設立-”. GAME Watch. https://game.watch.impress.co.jp/docs/20010619/newsega.htm 2015年7月4日閲覧。 
  • 田名網陽平 (2001年12月17日). “セガ、3DCG製作技術「アニマニウム」を使用して映画を制作”. GAME Watch. https://game.watch.impress.co.jp/docs/20011217/sega.htm 2015年7月4日閲覧。 
  • japan.internet.com 編集部 (2003年7月30日). “インデックス、セガの CG ソフト「アニマニウム」を北米で販売”. internet.com. http://internetcom.jp/busnews/20030730/2.html 2015年7月4日閲覧。 

外部リンク

  • “ニュースリリース! セガ、教育市場にCGアニメーション技術を外販-新しい情報教育環境を提供する「アニマニウム」技術-”. 製品情報. セガ (2001年12月5日). 2015年7月4日閲覧。
  • “このツールで個人制作アニメを作れる”. nicozon (2007年4月20日). 2015年7月5日閲覧。
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