カナ (レバノン)

Qana(カナアラビア語: قـانـا‎)は、ティルス南東の村である。レバノン方言ではアナーと発音する。イスラエル軍により、2回の空爆が行われた。

空爆

  • 2006年7月30日、カナ空爆。イスラエルはイスラエル・レバノン紛争にて150発以上のミサイルがカナからイスラエルの町へと発射されたと宣言し2回の空爆を実施。居住ビルの倒壊により多数の負傷者が出た。当初、犠牲者は子供37人を含む56人とされたが、28人に訂正された[1]

歴史

旧約聖書にフェニキアとの国境にあるアシェル族の町として登場する[2]

レヴァントキリスト教を研究している文化人類学者の菅瀬晶子によれば、「レバノン南部の人びとは、カーナがイエスの最初の奇跡の地であるカナであると信じており、また同地には初期キリスト教徒が手彫りした洞窟が残っている。カーナはシーア派ムスリムと若干のキリスト教徒が住む村であるが、この洞窟もまた、宗教・教派を問わず、人びとの憩いの場となっている」[3]

ただしヨハネによる福音書 (2:1-11) でイエス・キリストが最初に奇跡を行ったとされる場所は、このレバノンのカナではなく現イスラエルのクファル・カナ (Kfar Kana) 近郊にあった別の村であると考えられている。

脚注

  1. ^ Israel/Lebanon: Qana Death Toll at 28 (Human Rights Watch)[1]
  2. ^ ヨシュア記19:28
  3. ^ 菅瀬晶子「レバノン南部の聖者アル・ホドル崇敬にみられる 「聖者の占有」とその背景」国立民族学博物館研究報告39(4): 465–510 (2015), p.508
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関連項目
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