ジェレミー・バーティーノ

ジェレミー・バーティーノ

Jeremy Bertino
2020年11月
生誕 1979年または1980年
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
団体 プラウド・ボーイズ
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ジェレミー・バーティーノJeremy Bertino, 1979年または1980年 - )は、プラウド・ボーイズの元メンバーのアメリカ人であり、エンリケ・タリオ扇動共謀罪(英語版)を巡る裁判で不利な証言をした。バーティーノはプラウド・ボーイズのメンバーとしては初めて同容疑で罪を認めた。

生い立ち

バーティーノは1979年または1980年生まれである[1]。成人した彼は2004年に無謀な危険行為(英語版)で有罪となり、一時はニューヨーク州で収監され、5年間の保護観察処分を受けた[2]。その後の彼はノースカロライナ州ベルモント(英語版)に住んでいた[3]

プラウド・ボーイズへの関与

バーティーノは2018年にプラウド・ボーイズに加入し、サウスカロライナ州支部の地域リーダーを務めた[4][3]。彼はプラウド・ボーイズのメンバーとして2021年にメディアのインタビューを受けた[5]

ノースカロライナ州ピッツボロ(英語版)でのバーティーノ(2019年)。

バーティーノは2020年12月12日にワシントンD.C.でのドナルド・トランプ支持者集会で刺される怪我を負ったため、2021年1月6日の議会議事堂襲撃には居合わせていなかった[1][6][7]。また12月にバーティーノは他のプラウド・ボーイズのメンバーや極右活動家と共にメトロポリタン・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会(英語版)を攻撃していた[8]。彼は1月6日当日はデジタル通信機器を使って暴徒を支援していた[1]

襲撃事件後の刑事裁判でバーティーノは扇動共謀罪(英語版)を認め、プラウド・ボーイズの他のメンバーに対する証言者になることに同意した[1]。彼はまた自宅からAR-15型ライフル(英語版)2丁、拳銃2丁、ショットガン、ライフルがFBIにより押収された後、銃器を不法に所持した罪を認めた[9][10][2]。バーティーノはプラウド・ボーイズとしては初めて扇動共謀の罪を認めた[6]。リーダーのエンリケ・タリオを含むプラウド・ボーイズのメンバーに対する証言中、バーティーノは襲撃事件によるアメリカ政府転覆の試みは議会警察の介入により失敗に終わったと述べた[1]

ノースカロライナ州ローリーでのバーティーノ(2020年)。

2023年5月、バーティーノは8人の死者を出した2023年テキサス州アレンのモールでの銃乱射事件(英語版)の犯人のマウリシオ・ガルシアがつけていたのと同じライト・ウイング・デス・スクアッド(英語版)のパッチをつけていたことを後悔していると語った[11]

2023年6月、コロンビア特別区上級裁判所判事のニール・E・クラヴィッツ(英語版)は2020年のメトロポリタン・アフリカン・メソジスト・エピスコパル教会襲撃事件に関連して、バーティーノ、タリオ、ジョー・ビッグス(英語版)ジョン・トゥラーノ(英語版)に100万ドル以上の民事罰を課した。クラヴィッツは4人が「憎悪に満ちたあからさまな人種差別的行為」に及んでいたと述べた[8]

参考文献

  1. ^ a b c d e “Ex-member: Proud Boys failed to carry out 'revolution'” (英語). NBC News (2023年2月23日). 2023年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月26日閲覧。
  2. ^ a b Hsu, Spender S. (2022年10月6日). “First Proud Boys leader pleads guilty to Jan. 6 seditious conspiracy”. The Washington Post. https://www.washingtonpost.com/dc-md-va/2022/10/06/proud-boys-bertino-plea-seditious-conspiracy/ 
  3. ^ a b “Proud Boys member from North Carolina pleads guilty to seditious conspiracy” (英語). CBS News (2022年10月6日). 2023年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月26日閲覧。
  4. ^ “Ex-member: Proud Boys failed to carry out 'revolution'” (英語) (2023年2月22日). 2023年5月26日閲覧。
  5. ^ Frenkel, Sheera (2021年12月14日). “Proud Boys Regroup, Focusing on School Boards and Town Councils” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. オリジナルの2021年12月17日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20211217040919/https://www.nytimes.com/2021/12/14/us/proud-boys-local-issues.html 2023年5月26日閲覧。 
  6. ^ a b Feuer, Alan; Montague, Zach (2023年3月1日). “Prosecution's Witness at Proud Boys Trial Shows Complexities of the Case” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. オリジナルの2023年5月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230510004357/https://www.nytimes.com/2023/03/01/us/politics/proud-boys-jan-6-trial-bertino.html 2023年5月26日閲覧。 
  7. ^ Cheney, Kyle (2023年2月22日). “'All-out revolution': Proud Boy describes group's desperation as Jan. 6 approached” (英語). Politico. 2023年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月26日閲覧。
  8. ^ a b Campbell, Josh (2023年7月1日). “Proud Boys members ordered to pay over $1 million in ‘hateful and overtly racist’ church destruction civil suit”. CNN. https://www.cnn.com/2023/07/01/politics/proud-boys-fined-ame-church-destruction/index.html 2023年7月1日閲覧。 
  9. ^ Rabinowitz, Hannah (2022年10月6日). “Proud Boys member is first to plead guilty to seditious conspiracy” (英語). CNN Politics. 2023年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月26日閲覧。
  10. ^ Gordon, Michael (2022年10月7日). “Proud Boys member from NC pleads guilty to seditious conspiracy in Capitol riot”. Charlotte Observer. https://www.charlotteobserver.com/news/state/north-carolina/article266921616.html 
  11. ^ Roche, Darragh (2023年5月9日). “Ex-Proud Boy regrets wearing "RWDS" patch after Texas shooting: "Horrified"” (英語). Newsweek. 2023年5月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月26日閲覧。
背景
議会議事堂
  • 合衆国議会警察
    • ハリー・ダン(英語版)
    • マイケル・ファノーネ(英語版)
    • ユージン・グッドマン(英語版)
    • スティーヴン・サンド(英語版)
    • ヨガナンダ・ピットマン(英語版)
  • 過去の暴力事件史(英語版)
2020年大統領選挙
その他
  • 暴力の予測(英語版)
  • 1776リターンズ(英語版)
出来事
参加者
プラウド・ボーイズ
  • エンリケ・タリオ
  • ジェレミー・バーティーノ
  • ジョー・ビッグス(英語版)
  • イーサン・ノルディーン(英語版)
  • ドミニク・ペッツォーラ(英語版)
オース・キーパーズ(英語版)
その他
余波(英語版)
  • 2021年アメリカ合衆国大統領就任式の週の抗議活動(英語版)
  • 政治献金を停止した企業(英語版)
  • 反応
    • 国内(英語版)
    • 国外(英語版)
  • ドナルド・トランプの2回目の弾劾(英語版)
    • 弾劾裁判(英語版)
  • 自殺者
  • 審理
    • 司法省の捜査(英語版)
    • 1月6日委員会(英語版)
    • 下院特別委員会(英語版)
    • 刑事訴訟(英語版)
    • フィッシャー対アメリカ合衆国裁判(英語版)
    • 公聴会(英語版)
    • トンプソン対トランプ裁判(英語版)
    • スミス特別検察官の捜査(英語版)
    • ドナルド・トランプの連邦訴追(英語版)
  • ジャスティス・フォー・J6・ラリー(英語版)
  • 2021年Facebook漏洩事件(英語版)
  • ドナルド・トランプの2024年大統領選挙出馬資格(英語版)
    • トランプ対アンダーソン裁判(英語版)
関連項目