テディ・ヒゲーラ

この名前は、スペイン語圏の人名慣習に従っています。第一姓（父方の姓）はヒゲーラ、第二姓（母方の姓）はバレンズエラです。

テディ・ヒゲーラ
*Teddy Higuera*
基本情報
1991年のヒゲーラ
国籍	メキシコ
出身地	シナロア州ロスモチス
生年月日	(1957-11-09) 1957年 11月9日（66歳）
身長体重	5' 10" ＝約177.8 cm 178 lb ＝約80.7 kg
選手情報
投球・打席	左投左打
ポジション	投手
初出場	MLB / 1985年4月23日
最終出場	MLB / 1994年8月9日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
ミルウォーキー・ブルワーズ (1985 - 1994)
メキシコ野球殿堂殿堂表彰者
選出年	2011年
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テディ・ヒゲーラ（Teodoro Higuera Valenzuela、1957年 11月9日^[1] - ）は、メキシコ合衆国シナロア州ロスモチス出身の元プロ野球選手（投手）。左投左打。

経歴

メキシカンリーグで投げていた1983年にミルウォーキー・ブルワーズのスカウトが発掘し、1984年はブルワーズのマイナー組織でプレイする。 1985年のスプリング・トレーニングで先発枠の最後の一枠を江夏豊と争い、勝ち取る。同年は15勝9敗、防御率3.90と活躍する。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票ではオジー・ギーエン（シカゴ・ホワイトソックス）に次ぐ2位であった。

翌1986年はベストシーズンであった。20勝11敗、防御率2.79、207奪三振を記録。アメリカンリーグ初のメキシコ生まれの20勝投手となった。同年はキャリア唯一のオールスターゲームに選出され、出場。同じメキシコ人のフェルナンド・バレンズエラとMLBオールスターゲーム史上初のメキシコ人投手同士の投げ合いを果たす。打者としてバレンズエラと対戦して三振を喫し、バレンズエラは1935年のカール・ハッベル（ニューヨーク・ジャイアンツ）以来の5者連続奪三振を記録した。サイ・ヤング賞の投票は24勝を挙げたロジャー・クレメンスに次ぐ2位。オフには日米野球で来日し、江夏豊とも再会を果たした。1987年も18勝、1988年も16勝を記録。デビューからの4シーズンで69勝38敗、766奪三振、防御率3.25を記録した。

1989年は故障もあり、22先発で9勝6敗の成績に終わる。1990年は11勝10敗。ブルワーズとは翌年から4年総額1,310万ドルの契約を結ぶが、1991年に故障。1992年は一年間登板できなかった。結局高額契約の4シーズンでは合計5勝に終わり、契約最終年度の1994年限りでブルワーズを解雇された。 1995年はサンディエゴ・パドレスで再起に賭けるが契約には至らず、そのまま現役引退した。

現役時代はシュートを得意とし、落合博満も日米野球で対戦した際に「こんなの打てるわけない」と諦めるばかりであった。当時のMLBとNPBのレベル差を物語る逸話である。

引退後、2006年・2009年・2013年のワールド・ベースボール・クラシックでは母国メキシコ代表のコーチを務めた。 2011年にはメキシコの野球殿堂（スペイン語版、英語版）に顕彰された。

詳細

年度別投手成績

年度	球団	登板	先発	完投	完封	無四球	勝利	敗戦	ホ丨ルド	勝率	打者	投球回	被安打	被本塁打	与四球	敬遠	与死球	奪三振	暴投	ボ丨ク	失点	自責点	防御率	W H I P
1985	MIL	32	30	7	2	0	15	8	--	.652	874	212.1	186	22	63	0	3	127	4	3	105	92	3.90	1.17
1986		34	34	15	4	3	20	11	--	.645	1031	248.1	226	26	74	5	3	207	3	0	84	77	2.79	1.21
1987		35	35	14	3	1	18	10	--	.643	1084	261.2	236	24	87	2	2	240	4	2	120	112	3.85	1.23
1988		31	31	8	1	0	16	9	--	.640	895	227.1	168	15	59	4	6	192	0	6	66	62	2.45	1.00
1989		22	22	2	1	0	9	6	--	.600	567	135.1	125	9	48	2	4	91	0	1	56	52	3.46	1.28
1990		27	27	4	1	0	11	10	--	.524	720	170.0	167	16	50	2	3	129	2	1	80	71	3.76	1.28
1991		7	6	0	0	0	3	2	--	.600	153	36.1	37	2	10	0	1	33	0	0	18	18	4.46	1.29
1993		8	8	0	0	0	1	3	--	.250	148	30.0	43	4	16	2	1	27	0	3	24	24	7.20	1.97
1994		17	12	0	0	0	1	5	--	.167	280	58.2	74	13	36	0	2	35	0	1	55	46	7.06	1.88
MLB：9年		213	205	50	12	4	94	64	--	.595	5752	1380.0	1262	131	443	17	25	1081	13	17	608	554	3.61	1.24

各年度の太字はリーグ最高

記録

オールスターゲーム出場：1回（1986年）
開幕投手：3回（1986年 - 1988年）

脚注

[脚注の使い方]

^ “Teddy Higuera Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2018年11月17日閲覧。

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)

表話編歴ミルウォーキー・ブルワーズ開幕投手
1960年代	69 マーティ・パッチン
1970年代	70 ルー・クラウス・ジュニア 71 マーティ・パッチン 72 ビル・パーソンズ 73 ジム・コルボーン 74 ジム・コルボーン 75 ジム・スレイトン 76 ジム・スレイトン 77 ビル・トラバーズ 78 ジェリー・オーガスティーン 79 マイク・コールドウェル
1980年代	80 ジム・スレイトン 81 マイク・コールドウェル 82 ピート・ブコビッチ 83 ドン・サットン 84 ドン・サットン 85 ムース・ハース 86 テディ・ヒゲーラ 87 テディ・ヒゲーラ 88 テディ・ヒゲーラ 89 ドン・オーガスト
1990年代	90 クリス・ボシオ 91 マーク・ナッドソン 92 ビル・ウェグマン 93 ビル・ウェグマン 94 カル・エルドレッド 95 リッキー・ボーネス 96 リッキー・ボーネス 97 ベン・マクドナルド 98 カル・エルドレッド 99 ラファエル・ローク
2000年代	00 スティーブ・ウッダード 01 ジェイミー・ライト 02 ベン・シーツ 03 ベン・シーツ 04 ベン・シーツ 05 ベン・シーツ 06 ダグ・デービス 07 ベン・シーツ 08 ベン・シーツ 09 ジェフ・スーパン
2010年代	10 ヨバニ・ガヤルド 11 ヨバニ・ガヤルド 12 ヨバニ・ガヤルド 13 ヨバニ・ガヤルド 14 ヨバニ・ガヤルド 15 カイル・ローシュ 16 ウィリー・ペラルタ 17 ジュニオール・ゲラ 18 チェイス・アンダーソン 19 ジョーリス・チャシーン
2020年代	20 ブランドン・ウッドラフ 21 ブランドン・ウッドラフ 22 コービン・バーンズ 23 コービン・バーンズ

WBCメキシコ代表

表話編歴野球メキシコ代表 - 2006 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	31 フランシスコ・エストラーダ
コーチ	34 フェルナンド・バレンズエラテディ・ヒゲーラ
投手	13 ロドリゴ・ロペス 21 エステバン・ロアイザ 33 パブロ・オルテガ 45 エルマー・デセンス 46 ロベルト・ラミレズ 47 ホルヘ・デラロサ 48 フランシスコ・カンポス 50 アントニオ・オスーナ 51 デビッド・コルテス 52 デニス・レイエス 54 エドガー・ゴンザレス 56 ルイス・アヤラ 57 オスカー・ビヤレアル 59 オリバー・ペレス 73 リカルド・リンコン
捕手	20 ミゲル・オヘーダ 24 ジェロニモ・ギル 29 アダン・ムニョス
内野手	3 ホルヘ・カントゥ 8 アルフレッド・アメザガ 9 ビニー・カスティーヤ 17 フアン・カストロ 22 ベンジー・ギル 23 エイドリアン・ゴンザレス 26 ルイス・クルーズ 49 エルビエル・デュラーゾ
外野手	7 マリオ・バレンズエラ 18 ルイス・アルフォンソ・ガルシア 28 カリーム・ガルシア 36 ルイス・カルロス・ガルシア

表話編歴野球メキシコ代表 - 2009 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	9 ビニー・カスティーヤ
コーチ	34 フェルナンド・バレンズエラ 49 テディ・ヒゲーラ 44 アルマンド・レイノサ 6 エベル・マガラネス 20 ホセ・トレンティーノ 5 ヒューストン・ヒメネス
投手	13 ロドリゴ・ロペス 19 ラファエル・ディアス 29 パブロ・オルテガ 33 ホルヘ・カンピーヨ 45 エルマー・デセンス 46 オリバー・ペレス 48 ホアキム・ソリア 51 デビッド・コルテス 52 デニス・レイエス 56 ルイス・アヤラ 60 フランシスコ・ロドリゲス 73 リカルド・リンコン 84 フランシスコ・カンポス
捕手	32 ロッド・バラハス 35 ミゲル・オヘーダ
内野手	1 オーギー・オヘーダ 2 エドガー・ゴンザレス 3 ホルヘ・カントゥ 17 フレディ・サンドバル 23 エイドリアン・ゴンザレス 25 ジェリー・ヘアストン・ジュニア 26 オスカー・ロブレス 38 ホルヘ・バスケス 47 エルビエル・デュラーゾ（途中離脱） 50 アガスティン・ムリーヨ
外野手	7 マリオ・バレンズエラ（追加招集） 8 アルフレッド・アメザガ（途中離脱） 10 カリーム・ガルシア 14 スコット・ヘアストン 22 クリスティアン・プレシチ（追加招集）

表話編歴野球メキシコ代表 - 2013 ワールド・ベースボール・クラシック
監督	リック・レンテリア
コーチ	ルーベン・アマロ・シニア 34 フェルナンド・バレンズエラテディ・ヒゲーラニック・レイバエバー・マガヤネスフアン・カストロ
投手	11 ダニエル・ロドリゲス 13 ロドリゴ・ロペス 27 シーザー・ラモス 31 ホセ・コボス 39 ルイス・メンドーサ 41 マルコ・エストラーダ 42 アーノルド・レオン 46 オリバー・ペレス 49 ヨバニ・ガヤルド 52 デニス・レイエス 54 セルジオ・ロモ 57 オスカー・ビヤレアル 59 フェルナンド・サラス 91 アルフレド・アセベス
捕手	9 セバスチャン・ヴァレ 24 ウンベルト・コタ 74 ホセ・フェリックス
内野手	3 ホルヘ・カントゥ 19 ラミロ・ペーニャ 21 ギル・ベラスケス 23 エイドリアン・ゴンザレス 25 ウォルター・イバラ 47 ルイス・クルーズ 68 エフレン・ナバーロ
外野手	8 エドガー・ゴンザレス 14 エドゥアルド・アレドンド 18 ルイス・ガルシア 95 カリーム・ガルシア