フィッシュ (歌手)

フィッシュ
Fish
2007年2月
基本情報
出生名 Derek William Dick
生誕 (1958-04-25) 1958年4月25日(66歳)
出身地 スコットランドの旗 スコットランド
ミッドロージアンダルケイス
ジャンル ロック
プログレッシブ・ロック
ポンプ・ロック
職業 ミュージシャンソングライター俳優
担当楽器 ボーカルパーカッション
活動期間 1981年 - 現在
レーベル EMI
ポリドール・レコード
Dick Bros Record
ロードランナー・レコード
Chocolate Frog Records
Snapper Music
共同作業者 マリリオン
公式サイト Fish - The Official Site of the Singer, Songwriter, Actor, Author
ブルガリア・プロヴディフ公演 (2012年)
歌唱中のフィッシュ (2008年)

フィッシュFish、Derek William Dick、1958年4月25日 - )は、スコットランド出身のロックシンガー、ロックミュージシャン俳優

略歴

プログレッシブ・ロック・バンド「マリリオン」の初代リード・シンガー。前身バンド「シルマリリオン」結成後の1981年から在籍し、1983年に「マリリオン」のリード・シンガーとしてアルバムデビュー[1]1988年に方向性の違いからバックのメンバーと対立し、脱退した。その後は、ソロシンガーとして活動中。

本名の Derek William Dick から、デレク・ディックとも呼ばれ、作詞クレジットでは Fish でなく Derek Dick 名義になっている。身長2メートル。

人物

その高い文学性から「詩人」と賞される優れた作詞家である。確固たる世界観と、膨大な行数を持つ詞は、初期「マリリオン」のトレードマークとなっていた。

また、歌にとどまらず、小説も執筆する。スコットランド出身であるため、イングランド出身の多くの歌手とは異なる、独特のイントネーションがある。身長2メートルの巨体に似合わず、歌声は意外に繊細である。ピッチは低く、マリリオン時代は多くの曲で高音部にファルセット (裏声) を使っていた。

モデルの女性と結婚、1女をもうけるが、その後離婚している。歌手以外に、その巨体を活かし、俳優業も行っている。軍人役など幾つかの映像が残っている。

名前の由来

「Fish(魚)」という、奇抜なアーティスト名は、元々彼のアダ名であったといわれている。学生の頃、身長2メートルの巨体ゆえ、狭い共同バスルーム (風呂) を使うのにとても時間がかかった。あまりの長風呂にルームメイトが呆れ、「出てこい!この魚 (Fish) め!」と叫んだ。このエピソードが学校中で笑いを誘い、Fish というアダ名が付いたと言う。

公式サイトにも一時掲載されていたこの話だが、実はかなり尾ひれが付いており、本当は湯船で読書をしていただけなのだとか。英語ページでは、素っ気なく「reading in the bath」と書かれてしまっている。巨体をネタにしたエピソードは他にもあり、加入時の紹介は「スコットランドで木こりをやっていたフィッシュ!」というものだった。

尚、1人娘はその名を「Tara」と言う。これが日本語では「タラ」という魚の名前と、たまたま同じ発音になっている。「魚の子はやっぱり魚」とインタビュアーに言われ、これを聞いた本人は思わず苦笑していたという[要出典]

ディスコグラフィ

ソロ

スタジオアルバム
  • 1990 「Vigil in a Wilderness of Mirrors」 (邦題: 虚構の鏡)
  • 1991 「Internal Exile」 (邦題: インターナル・エグザイル)
  • 1993 「Songs from the Mirror」 (カヴァー・アルバム)
  • 1994 「Suits」 (邦題: スーツ)
  • 1997 「Sunsets on Empire」 (邦題: サンセッツ・オン・エンパイア)
  • 1999 「Raingods with Zippos」 (邦題: レインゴッズ・ウィズ・ジッポーズ)
  • 2001 「Fellini Days」
  • 2004 「Field of Crows」
  • 2007 「13th Star」
  • 2013 「Feast of Consequences」[2]
  • 2020 「Weltschmerz」
ライブアルバム
  • 1994 「Sushi」 (邦題: 鮮烈!フィッシュ・ライヴ『SUSHI』)

 ※他、限定盤も含め、多数。

コンピレイション
  • 1995 「Yin」 (邦題: 陰 ザ・ベスト・オブ・フィッシュ~アルバム・トラックス~) ※再録音、リミックスを含むベスト。
  • 1995 「Yang」(邦題: 陽 ザ・ベスト・オブ・フィッシュ~シングル・トラックス~) ※再録音、リミックスを含むベスト。
  • 1998 「Kettle of Fish」 (Best) ※未発表曲を含むソロ以降のベスト。
  • 2005 「Bouillabaisse」 (Best) ※マリリオン時代を含むベスト。

マリリオン時代

スタジオアルバム
ライブアルバム
  • 1984 「Real to Reel」 (邦題: リアル・トゥ・リール)
  • 1988 「The Thieving Magpie」 (邦題: 伝説への序章)

出演作品

脚注

  1. ^ マリリオン、フィッシュ在籍時の作品が紙ジャケ化 - CDjournal
  2. ^ 元マリリオンのフィッシュ(Fish)、6年ぶりの新作『A Feast Of Consequences』を発売 - amass

外部リンク

  • Fish - IMDb(英語)
  • Fish公式サイト Fish - The Official Site of the Singer, Songwriter, Actor, Author
  • マリリオン公式サイト marillion.com | The Official Website
  • スティーヴ・ホガース
  • スティーヴ・ロザリー
  • マーク・ケリー
  • ピート・トレワヴァス
  • イアン・モズレイ
  • ダグ・アーヴァイン
  • ブライアン・ジェリー
  • フィッシュ
  • ミック・ポインター
  • ディズ・ミニット
  • アンディ・ウォード
  • ジョン・マーター
  • ジョナサン・ムーヴァー
スタジオ・アルバム
  • 独り芝居の道化師
  • 破滅の形容詞
  • 過ち色の記憶
  • 旅路の果て
  • 美しき季節の終焉
  • 楽園への憧憬
  • ブレイヴ
  • アフレイド・オブ・サンライト
  • ディス・ストレンジ・エンジン -遠い記憶に-
  • レイディエーション
  • Marillion.com
  • Anoraknophobia
  • Marbles
  • Somewhere Else
  • Happiness Is the Road
  • レス・イズ・モア
  • サウンズ・ザット・キャント・ビー・メイド〜創られざる音律〜
  • F E A R
  • With Friends from the Orchestra
  • アン・アワー・ビフォー・イッツ・ダーク
  • ライヴ・アルバム
    • リアル・トゥ・リール
    • 伝説への序章
    • Made Again
    • Anorak in the UK
    • Marbles Live
    • Early Stages: The Official Bootlegs 1982-1987
    • ライヴ・アット・ハイ・ヴォルテージ2010
    • マーブルズ・イン・ザ・パーク
    • ア・サンデー・ナイト・アバヴ・ザ・レイン
    • ライヴ・フロム・カドガン・ホール
    • All One Tonight - Live at the Royal Albert Hall
    コンピレーション・アルバム
    • B'sides Themselves
    • ア・シングルズ・コレクション1982-1992
    • The Best of Both Worlds
    • The Best of Marillion
    • Best Sounds
    EP
    • Brief Encounter
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