ラヴ・トレイン (オージェイズの曲)

ラヴ・トレイン
オージェイズシングル
初出アルバム『裏切り者のテーマ(英語版)
B面 フー・アム・アイ
リリース
録音 1972年
ジャンル R&Bフィリー・ソウル、ディスコ
時間
レーベル フィラデルフィア・インターナショナル
作詞・作曲 ケニー・ギャンブル
レオン・ハフ
プロデュース ケニー・ギャンブル
レオン・ハフ
オージェイズ シングル 年表
992の言い争い
(1972年)
ラヴ・トレイン
(1972年)
タイム・トゥ・ゲット・ダウン
(1973年)
ライブ映像
「Love Train (Official Soul Train Video)」 - YouTube
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ラヴ・トレイン」(Love Train)は、ケニー・ギャンブルとレオン・ハフが作曲したオージェイズのシングルである。1972年に発売されたこのシングルは翌1973年2月と3月に『ビルボード』のR&Bシングル(英語版)Hot 100でそれぞれ1位を獲得した[2]

シングルはパリ協定調印と同日である1973年1月27日にHot 100の上位40に入った[3]。曲の歌詞ではイングランドロシア中国エジプトイスラエルアフリカ諸国など多くの国々が言及されている。

レコーディングはフィラデルフィアのシグマ・サウンド・スタジオ(英語版)で行われ、ハウスバンドのMFSBがバッキングを提供した。「ラヴ・トレイン」はオージェイズのアルバム『裏切り者のテーマ(英語版)』に最終トラックとして収録された。2006年にグラミーの殿堂入りを果たした[4]

ミュージック・ビデオ

ミュージック・ビデオでは鉄道駅付近に集まる人々が手を繋いで輪を作り、同時に走る電車が映し出される。ビデオを通して多くの人々が輪に加わり、彼らは「ラヴ・トレイン」と呼ばれる。ビデオにはロングアイランド鉄道MP75(英語版)アムトラックが映っていることから北東回廊付近で撮影されたことが推測できる。ビデオに関する詳細は不明であるが、録音は1973年に行われている[5]

チャート

週間チャート

チャート (1972–73) 最高
順位
オーストラリア KMR [6] 91
カナダ [7] 15
アイルランド (IRMA)[8] 19
英国 9
米国 Billboard Hot 100 [3] 1
米国 Billboard R&B 1
米国 Cash Box Top 100 [9] 1

年間チャート

チャート (1973) 順位
カナダ [10] 117
米国 Billboard Hot 100 [11] 32
米国 Cash Box 12

カバー

1974年初頭にスプリームス(ウィルソン、バードソング、ペイン)がライブでこの曲を歌った。1989年にはホール&オーツが映画『ボクの彼女は地球人/BRAND NEW GIRL(英語版)』のサウンドトラックでカバーし、さらにダリル・ホールは2016年にテレビ番組『Live from Daryl's House』でオージェイズと共に歌った。ローリング・ストーンズは2002年から2003年にかけて行ったリックス・ツアー(英語版)で演奏した[12]。2003年にゴスペルグループのドック・マッケンジー&ザ・ハイライツがカバーした。2006年にはロックバンドのThe Yayhoos(英語版)のアルバム『Put The Hammer Down』でカバーされた。

オーストラリアでは1973年にDalvanius Prime(英語版)がカバーした[13]。また歌手のカイリー・ミノーグが1991年のレッツ・ゲット・トゥ・イット・ツアー(英語版)の際に歌った。

2017年のテレビスペシャル・アニメ『トロールズ みんなのハッピーホリデー!(英語版)』のオープニングでアナ・ケンドリックジャスティン・ティンバーレイクジェームズ・コーデンロン・ファンチズ(英語版)がカバーした。

ポップカルチャーでの使用

  • クアーズ・ライト(英語版)のコマーシャルで使用された。
  • 2000年にテレビアニメ『キング・オブ・ザ・ヒル』の第4シーズン第21話「Nancy's Boys」で演奏された。
  • 2008年にテレビドラマ『Scrubs〜恋のお騒がせ病棟』の第7シーズン第9話「My Dumb Luck」で使用された。
  • 1995年の映画『ダーク・ストリート/仮面の下の憎しみ(英語版)』で使用された。
  • 1998年の映画『ラスト・デイズ・オブ・ディスコ(英語版)』の最後の場面とクレジット時に使用された。
  • 2015年の映画『オデッセイ』[14]の最後の場面から最終クレジット前にかけて使用された。
  • 2010年10月30日にジョン・スチュワートとスティーヴン・コルベアが主催した集会であるRally to Restore Sanity and/or Fearでオージェイズ自身が演奏した[15]
  • 荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第7部『スティール・ボール・ラン』に登場するスタンド能力「D4C-ラブトレイン-」の名称はこの曲に因んでいる。

脚注

  1. ^ 45cat - O'Jays - Love Train / Who Am I - Philadelphia International - USA - ZS7 3524
  2. ^ Whitburn, Joel (2004). Top R&B/Hip-Hop Singles: 1942-2004. Record Research. p. 438 
  3. ^ a b Joel Whitburn's Top Pop Singles 1955-1990 - ISBN 0-89820-089-X
  4. ^ https://www.grammy.org/recording-academy/awards/hall-of-fame#l
  5. ^ “Love Train - The O' Jays”. YouTube (2008年9月8日). 2018年6月25日閲覧。
  6. ^ David Kent's "Australian Chart Book 1970-1992" Archived 2016-03-05 at the Wayback Machine.
  7. ^ Canada, Library and Archives (2013年7月17日). “Image : RPM Weekly”. 2018年6月25日閲覧。
  8. ^ "The Irish Charts – Search Results – Love Train". Irish Singles Chart. Retrieved June 22, 2017.
  9. ^ “Cash Box Top 100 3/31/73”. tropicalglen.com. 2018年6月25日閲覧。
  10. ^ Bac-lac.gc.ca
  11. ^ “Top 100 Hits of 1973/Top 100 Songs of 1973”. www.musicoutfitters.com. 2018年6月25日閲覧。
  12. ^ “Love Train - The Rolling Stones”. YouTube (2012年10月12日). 2018年6月25日閲覧。
  13. ^ “Dalvanius & The Fascinations – Love Train / Chapel Of Love”. Discogs. 2018年6月25日閲覧。
  14. ^ “The Martian (2015)”. Soundtrack.Net. 2015年12月8日閲覧。
  15. ^ “ComPost - Peace Trains, Crazy Trains, Love Trains and automobiles at Stewart rally”. http://voices.washingtonpost.com/compost/2010/10/peace_trains_crazy_trains_love.html 2017年8月15日閲覧。 

関連項目

外部リンク

典拠管理データベース ウィキデータを編集
  • MusicBrainz作品