ヴァンドーム伯とヴァンドーム公の一覧

ヴァンドーム伯の紋章

ヴァンドーム伯: comte de Vendôme)およびヴァンドーム公: duc de Vendôme)は、フランス貴族(英語版)の称号である。

記録に残る最初の伯爵はブシャール・レートピラト(Bouchard Ratepilate)だった。伯爵位は婚姻によってさまざまな家に渡り、1372年にブルボン家の分家となった。1514年、ヴァンドーム公爵位(英語版)となった。

1589年、当時のヴァンドーム公がアンリ4世としてフランス王位に就き、それは王の財産(英語版)となった。それは1598年に彼の庶子セザール・ド・ブルボンに与えられ、1727年に断絶するまで、彼の子孫に受け継がれた。

この称号は、さらに後にはオルレアニストによって、フランス王位の儀礼称号として用いられるようになった。

ヴァンドーム伯

ブシャール家

ヌヴェール家

ヌヴェール家」も参照
  • ボドン・ド・ヌヴェール(1017年 - 1023年)、アンジュー伯フルク3世の娘であるアデール・ド・ヴァンドーム=アンジューとの婚姻により伯位を相続。妻アデールはブシャール1世の娘エリザベート・ド・ヴァンドームの子
  • ブシャール2世(1023年 - 1028年)
    • アンジュー伯フルク3世の摂政下(1023年 - 1027年)
  • アデール・ド・ヴァンドーム=アンジューフルク・ド・ヴァンドームで共治(1028年 - 1032年)

アンジュー家

「:en:House_of_Châteaudun」も参照
  • ジョフロワ1世(アンジュー伯ジョフロワ2世)(1032年 - 1056年)、アンジュー伯(異母姉アデールから共有分の割譲を受け、さらに甥フルクを追放し、伯位の単独支配者となった)

ヌヴェール家

  • フルク・ド・ヴァンドーム(1056年 - 1066年)、フランス王アンリ1世によって復位
  • ブシャール3世(1066年 - 1085年)
    • ギー・ド・ヌットル(フランス語版)の摂政下(1066年 - 1075年)

プルイリー家

  • ジョフロワ2世(フランス語版)(1085年 - 1102年)、プルイユ(英語版)卿。ヴァンドーム伯フルクの娘ウフロジーヌ(Euphrosine)との婚姻による。
  • ジョフロワ3世(1102年 - 1137年)
    • ウフロジーヌの摂政下(1102年 - 1105年)
  • ジャン1世 (1137年 - 1180年)
  • ブシャール4世 (1180年 - 1202年)
  • ジャン2世(1202年 - 1211年)
    • ジャン1世の息子ジョフロワ4世の摂政下(1202年 - 1211年)
  • ジャン3世(1211年 - 1217年)

モントワール家

「:en:House of Montoire」も参照
  • ジャン4世(1217年 - 1230年)、モントワール(英語版)領主。ブシャール4世の孫
  • ピエール1世(1230年 - 1249年)
  • ブシャール5世(1249年 - 1270年)
  • ジャン5世(1271年 - 1315年)
  • ブシャール6世(1315年 - 1354年)
  • ジャン6世(英語版)(1354年 - 1364年)
  • ブシャール7世(フランス語版)(1364年 - 1371年)
  • ジャンヌ(1371年 - 1372年)
    • 祖母であるジャンヌ・ド・ポンチュー(フランス語版)の摂政下(1371年 - 1372年)
  • カトリーヌ(1372年 - 1403年)
    • ラ・マルシュ伯ジャン1世と共治(1372年 - 1393年)
    • ヴァンドーム伯ルイ1世と共治(1393年 - 1403年)

ブルボン家

ブルボン家」も参照
  • ルイ1世(1403年 - 1446年)
  • ジャン2世(1446年 - 1477年)
  • フランソワ1世(1477年 - 1495年)
    • 義兄ルイ・ド・ジョワイユーズ(フランス語版)の摂政下(1477年 - 1484年)
  • シャルル4世(1495年 - 1514年)、1514年にヴァンドーム公となる

イングランドのヴァンドーム伯

  • ロバート・ウィロビー(英語版)(1424年 - 1430年)、フランス国王としてのヘンリー6世の摂政(フランス摂政)ベッドフォード公ジョンによってヴァンドーム伯とされた

ヴァンドーム公

最初のブルボン-ヴァンドーム家の紋章

ブルボン家

  • シャルル4世(1514 – 1537)、元はヴァンドーム伯
  • アントワーヌ1世(1537 – 1562)、1555年からナバラ王
  • アンリ1世(1562 – 1607)、1589年からはフランス国王アンリ4世。1607年の勅令の後、ヴァンドームは王領の一部に

ブルボン=ヴァンドーム家

2番目のブルボン=ヴァンドーム家紋章
  • セザール(1598 – 1665)、ガブリエル・デストレとフランス王アンリ4世の非嫡出子、1594年生まれ、1596年にブルボン-ヴァンドーム家を創設)
  • ルイ2世(1612 – 1669)その息子
  • ルイ・ジョセフ1世(1669 – 1712)その息子
  • フィリップ(1712 – 1727)、その弟。フランスにおけるマルタ騎士団グラン・プリウール(英語版)

1712年にルイ・ジョセフ1世が亡くなると、ヴァンドームの公爵領はルイ14世によって王領に併合された。相続人であるフィリップが(騎士個人の私有財産を否定する)マルタ騎士団員だったためである。ただし、ヴァンドーム公の称号はフィリップが生涯保持した。

儀礼称号

この称号は、オルレアニストたちによって、フランス王位の儀礼称号の一つとして用いられている。

  • エマニュエル1世(1872 - 1931)
  • ジャン9世(1965年生) 2019年に父親であるアンリが亡くなったことで、パリ伯となる。