不動心

不動心(ふどうしん)とは、放下や落ち着き(逐語的かつ比喩的に言うと、"何事にも動じない精神"[1],"何事にも動じない心"[2], "不変な心")を現した形態の一つである。日本の武道芸道では、より進化を求める修行において、哲学的かつ精神的な側面で効果のある概念ともなっている。

真言宗では、不動明王軍神として描いている。そして、不動明王は格闘技守護神でもあり、右手を持ち迷信無知を断ち切る一方、左手を持ち"諸悪の根源"や暴力的かつ制御不能な感情を縛るものとされている。恐ろしい風貌をしているが、奴隷階級と関連のある髪型によって、慈悲心奉仕の心に属するものとして象徴づけられている。

不動心は、日本人に多大な影響を及ぼしている概念であり、多くの著書が書かれている。中でもプロ野球選手として活躍した松井秀喜が、2007年新潮新書から出した『不動心』(ISBN 978-4106102011)は、同年中に33万部の売り上げを記録したベストセラーとなった[3]

関連項目

脚注

  1. ^ H.E. Davey. Japanese Yoga: The Way of Dynamic Meditation Berkeley, USA, 2006. ISBN 1-880656-60-4
  2. ^ KATEIGAHO International Edition (KIE), JAPAN'S ARTS & CULTURE, 2008 WINTER ISSUE VOL. 18, Mastering Budo, pages 70 - 73 Archived 2008年2月2日, at the Wayback Machine.
  3. ^ ゴジラはベストセラー作家-。不動心はスポーツ本異例の33万部 東京中日スポーツ(2007年12月30日)