小山直城

曖昧さ回避 将棋棋士の「小山直希」とは別人です。
小山 直城 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム こやま なおき
ラテン文字 NAOKI KOYAMA
国籍 日本の旗 日本
競技 長距離走
種目 マラソン
所属 Honda
大学 東京農業大学
生年月日 (1996-05-12) 1996年5月12日(28歳)
出身地 埼玉県の旗埼玉県日高市
5000m 13分38秒81
10000m 27分55秒16
ハーフマラソン 1時間01分08秒
マラソン 2時間06分33秒
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小山 直城(こやま なおき、1996年5月12日 - )は、日本陸上競技選手。本田技研工業陸上競技部に所属し、専門種目は長距離走

経歴

埼玉県日高市出身。日高市立高麗川中学校から埼玉県立松山高校に進む[1]と、同校3年時の全国都道府県対抗男子駅伝では4区区間賞に輝く[2]東京農業大学では、関東インカレで1年時に2部5000mで5位入賞。4年時(2018年)は2部10000mで5位(日本人2位)、5000mで日本人トップ(全体2位)という成績を残す一方で、チームとしては箱根駅伝に出場する機会は無く、2年時の第93回大会(2017年)関東学生連合の一員として4区を走行し10位相当の成績を残すのみであった[2]

卒業後は本田技研工業に入社すると、陸上競技部ではニューイヤー駅伝で頭角を現し、第66回大会(2022年)には3区で9人抜きを演じて初優勝に貢献、次の第67回大会(2023年)ではエース区間の4区を任され、トップと25秒差の3位から12秒差のトップを奪う快走を見せ、チームの連覇に貢献した[2]

2022年の東京マラソン2021でマラソン初挑戦ながらもサブテンを記録すると、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)チャレンジ対象レースとなった翌年の東京マラソン2023で2時間08分12秒のタイムで15位(日本人6位)となってMGC出場権を確保[3]。同年10月15日に行われたMGCでは、悪天候の中で終盤のスパートが決まって大迫傑川内優輝といった実力者に競り勝って優勝し、賞金1000万円とパリ五輪への出場権を獲得した[4]

人物

  • 憧れの存在として同郷かつHondaの先輩でもあった設楽悠太を挙げている[5]。区間賞を取った高校時代のひろしま男子駅伝では設楽からたすきを受け[2]2019年のMGCではHondaの一員として設楽の大逃げを目の当たりにしている[6]。また、2023年のゴールドコーストマラソンでは設楽の持っていた大会記録を更新している[2]
  • 東京農業大学に進学した理由は「(陸上だけではなく)勉強も頑張りたかったので理系に進んだ」とのこと。応用生物科学部醸造科学科では醸造における菌類の働きについて学んでいたといい、そのせいもあって現在もレース前に乳酸菌飲料を飲むのがルーティンとなっている[6]
  • Hondaに入社したのは、設楽の存在と共に地元(埼玉)の企業だったことが決め手だったという[6]

マラソン全成績

年月 大会 順位 記録 備考
2022年3月 東京マラソン 22位 2時間08分59秒 初マラソン
2022年8月 北海道マラソン 11位 2時間14分20秒
2023年3月 東京マラソン 15位 2時間08分12秒 日本人6位、MGC出場権獲得
2023年7月 ゴールドコーストマラソン 優勝 2時間07分40秒 自己ベスト
2023年10月 マラソングランドチャンピオンシップ 優勝 2時間08分57秒 パリ五輪出場権獲得
2024年2月 大阪マラソン 3位 2時間06分33秒 日本人2位、自己ベスト

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “小山直城さん”. 埼玉県立松山高等学校. 2023年10月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e 酒井政人 (2023年10月16日). “MGCで優勝してパリ五輪男子マラソン代表に内定した小山直城っていったい何者?東農大時代にチームは箱根駅伝出場なし”. RONSPO. 2023年10月17日閲覧。
  3. ^ “新規MGC出場権獲得者は5人!大迫傑、小山直城、二岡康平、高田康暉、富安央ら男子は計62人に/東京マラソン”. 月刊陸上競技 (2023年3月5日). 2023年10月17日閲覧。
  4. ^ “【MGC】小山直城と鈴木優花は優勝賞金1000万円ゲット!2、3位のランナーにも賞金”. スポーツニッポン (2023年10月15日). 2023年10月17日閲覧。
  5. ^ “MGC優勝の小山直城に祝福メッセージ「100件以上」設楽悠太先輩からは「来ていない。いつも通り」”. スポーツ報知 (2023年10月16日). 2023年10月21日閲覧。
  6. ^ a b c “【MGC男子】パリ五輪代表・小山直城ってこんな人…あふれる埼玉愛、前日に乳酸菌チャージ”. スポーツニッポン (2023年10月15日). 2023年10月21日閲覧。

外部リンク

  • Honda陸上競技部 選手・スタッフ紹介
日本の旗日本陸上競技選手権大会 男子マラソン優勝者
1910年代
1920年代
  • 20 後藤長一
  • 21 下村広次
  • 22 西田長次郎
  • 23 松岡正夫
  • 25 丸三郎
  • 26 山内政夫
  • 27 高橋清二
  • 28 山田兼松
  • 29 楠好蔵
1930年代
1940年代
1950年代
  • 50 野田義一
  • 51 篠崎清
  • 52 橋本博
  • 53 廣島庫夫
  • 54 高橋芳勝
  • 55 フィンランドの旗ヴェイッコ・カルヴォーネン(英語版)
  • 56 山田敬蔵
  • 57 堀之内澄雄
  • 58 堀之内澄雄
  • 59 越川泰男
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
  • 20 作田直也
  • 21 鈴木健吾
  • 22 其田健也
  • 23 小山直城
  • *は大会記録
日本の旗 男子マラソン日本歴代 第10位 (10傑)
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