岡上

岡上
町丁大字
梨子ノ木特別緑地保全地区
地図北緯35度34分40秒 東経139度28分47秒 / 北緯35.577722度 東経139.479728度 / 35.577722; 139.479728
日本の旗 日本
都道府県 神奈川県の旗 神奈川
市町村 川崎市
行政区 麻生区
人口情報2024年(令和6年)3月31日現在[1]
 人口 6,623 人
 世帯数 3,468 世帯
面積[2]
  1.449541254 km²
人口密度 4569.03 人/km²
設置日 1939年昭和14年)
郵便番号 215-0027[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎
ウィキポータル 日本の町・字
神奈川県の旗 ウィキポータル 神奈川県
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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岡上(おかがみ)は神奈川県川崎市麻生区町名[5]。現行行政地名は岡上および岡上1丁目から岡上6丁目。住居表示は、岡上(大字)が未実施区域、岡上1丁目から岡上6丁目が実施済区域[6]郵便番号は215-0027[3]

地理

面積は1.45 km²[2]。岡上は川崎市麻生区の飛地で、南側を横浜市青葉区に、三方を東京都町田市に挟まれている。北側には鶴見川が流れる。周辺は1970年代から1980年代に宅地化が進んだが、岡上は大部分が市街化調整区域農業振興地域に指定されたため、現在でも農村的風景が残っている。

これまで全域が地番区域だったが、2021年令和3年)11月22日より市街化区域において住居表示が実施され、対象地域の新町名は岡上1丁目 - 6丁目となった。一方で市街化調整区域ではこれまで通り地番表示のままである[7]

地価

住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、岡上6丁目4-11の地点で14万円/m²[8]となっている。

歴史

詳細は「岡上村#歴史」を参照

都筑郡岡上村。古くは「おかのぼり」とも称した。南側で同郡田奈村(現横浜市青葉区)に接してはいたが、多摩丘陵に位置し細い道しかなく、むしろ東京府南多摩郡鶴川村(現:町田市)を挟んですぐ近くにある都筑郡柿生村(現:川崎市麻生区)との結びつきが強かった。

1889年(明治22年)4月1日町村制施行により、単独で村制を施行。柿生村町村組合を結成していた。1939年(昭和14年)に都筑郡が横浜市へ合併される動きがあった際、岡上村は柿生村とともに川崎市への合併を選び、川崎市の飛地となった。1972年(昭和47年)に川崎市が政令指定都市に指定された際は多摩区に属していたが、1982年(昭和57年)に多摩区が分区されたことで以降は麻生区に属している。

柿生村#歴史」も参照

世帯数と人口

2024年(令和6年)3月31日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

大字丁目 世帯数 人口
岡上 224世帯 482人
岡上1丁目 813世帯 1,450人
岡上2丁目 545世帯 1,262人
岡上3丁目 470世帯 916人
岡上4丁目 416世帯 734人
岡上5丁目 658世帯 1,110人
岡上6丁目 342世帯 669人
3,468世帯 6,623人

人口の変遷

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[9]
5,827
2000年(平成12年)[10]
6,388
2005年(平成17年)[11]
6,596
2010年(平成22年)[12]
6,909
2015年(平成27年)[13]
6,717
2020年(令和2年)[14]
6,678

世帯数の変遷

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[9]
2,456
2000年(平成12年)[10]
2,786
2005年(平成17年)[11]
3,080
2010年(平成22年)[12]
3,256
2015年(平成27年)[13]
3,204
2020年(令和2年)[14]
3,292

教育

岡上に在住する中学生のうち、公立中学校へ通う者は川崎市立柿生中学校小田急線を利用して電車通学している。

1966年(昭和41年)に川崎市立柿生小学校岡上分校が廃校になった後、1987年(昭和62年)に川崎市立岡上小学校が開校するまでは、小学生も小田急線を利用して柿生小学校本校まで電車通学していた。ただし同じ岡上でも三輪町寄りの地域に在住する小学生は、当時徒歩で30分ほどかけて柿生小学校本校へ通学していた。

学区

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年4月時点)[15][16]

大字・町丁 番地 小学校 中学校
岡上 全域 川崎市立岡上小学校 川崎市立柿生中学校
岡上1丁目 全域
岡上2丁目 全域
岡上3丁目 全域
岡上4丁目 全域
岡上5丁目 全域
岡上6丁目 全域

行政・経済

事業所

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[17]

大字丁目 事業所数 従業員数
岡上 91事業所 700人

事業者数の変遷

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[18]
72
2021年(令和3年)[17]
91

従業員数の変遷

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[18]
400
2021年(令和3年)[17]
700

施設

和光大学正面入口 - この付近は岡上で、後方校舎は町田市となる
  • 川崎市立岡上小学校
  • 川崎市麻生市民館岡上分館 - 市立柿生小学校岡上分校跡地に開設[19]
  • 川崎市岡上こども文化センター
  • 麻生警察署岡上駐在所
  • 和光大学
    東京都町田市との間に跨っており、所在地は町田市金井ヶ丘となっている。キャンパスの大半は町田市だが、キャンパスの市外局番は044(川崎MA)が使用され[20]、かつて存在した学生寮(2021年3月廃止)の所在地は岡上だった。大学構内の至る所で都県境を越える形になるが、特に看板などは設置されていない。
  • 玉川大学 - 敷地の一部のみ岡上にかかる。
  • 東光院
  • 岡上神社 - 岡上809番地に所在する神社[21][22]
    祭神日本武尊建御名方命大山咋神倉稲魂命[22]1909年明治42年)3月、岡上村内の5つの神社を合祀[22]。敷地は村の中央にあった諏訪神社とし、村民融和のため村名を取り「岡上神社」として祀った[22]

交通

鉄道

西側の町田市との市境を縫うように小田急小田原線が通過しているが、町域内には鉄道駅がなく、鶴川駅は岡上のすぐ北側にある[23]

路線バス

神奈川中央交通小田急バス(いずれも鶴川駅発着)、東急バス日体大発着)の路線が市境付近で運行されており、一部は岡上駐在所付近にある岡上バス停を通る。かつては横浜市営バスも南側の市境付近で運行されていたが、前述の東急バスへの路線譲渡によって撤退している。川崎市域ではあるものの、川崎市に編入された当時から川崎市バスによる路線運行は行われていない。

2020年には隣接する町田市と鶴川駅南口アクセス道路整備に関する協定を締結しており、鶴川駅南口広場とアクセス道路が完成した際には鶴川駅北口発着の路線バスの一部が南口発着に変更されたうえで町内中心部への乗り入れを計画している[24]

2016年2017年には、麻生区岡上西地区運行実験として鶴川駅付近と町内西部を結ぶ乗合タクシーコミュニティ交通)の運行実験が行われた[25]

道路

その他

日本郵便

郵便局集配局麻生郵便局[26]

警察

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[27]

大字・丁目 番・番地等 警察署 交番・駐在所
岡上 全域 麻生警察署 岡上駐在所
岡上1丁目 全域
岡上2丁目 全域
岡上3丁目 全域
岡上4丁目 全域
岡上5丁目 全域
岡上6丁目 全域

電話

川崎MA(市外局番:044)に属する。なお、町田市三輪町及び三輪緑山も川崎MAに属するため、市内通話扱いとなる。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “令和6年町丁別世帯数・人口 3月末日現在” (XLS). 川崎市 (2024年4月25日). 2024年4月26日閲覧。 “(ファイル元のページ)”(CC BY 2.1 JP DEED)
  2. ^ a b “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)の数値」令和2年国勢調査)” (XLS). 川崎市 (2024年1月25日). 2024年3月20日閲覧。 “町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)”
  3. ^ a b “岡上の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』、p.203。
  6. ^ “区別町名一覧表(麻生区)”. 川崎市 (2014年10月20日). 2021年12月12日閲覧。
  7. ^ “令和3年度の住居表示実施地区(岡上地区)”. 川崎市 (2021年11月22日). 2021年12月18日閲覧。
  8. ^ “不動産情報ライブラリ 国土交通省地価公示(標準地) 川崎麻生-7”. 国土交通省. 2024年4月10日閲覧。
  9. ^ a b “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b “令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  15. ^ “麻生区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年4月4日). 2023年5月1日閲覧。
  16. ^ “麻生区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2023年4月4日). 2023年5月1日閲覧。
  17. ^ a b c “経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  18. ^ a b “経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  19. ^ Stage Up No.195公益財団法人 川崎市生涯学習財団
  20. ^ お問い合わせ先一覧 和光大学
  21. ^ 岡上神社 (おかがみじんじゃ) 神奈川県神社庁
  22. ^ a b c d 岡上神社(おかがみじんじゃ) あさおの観光、川崎・麻生観光協会、2022年1月6日閲覧。
  23. ^ “柿がつくった飛び地、川崎市麻生区の岡上地区/神奈川”. カナロコ 神奈川新聞. 神奈川新聞社. 2020年12月8日閲覧。
  24. ^ “鶴川駅周辺街づくりニュース 第1号”. 町田市. 2022年2月13日閲覧。
  25. ^ “麻生区岡上西地区のコミュニティ交通運行実験について”. 川崎市. 2021年12月4日閲覧。
  26. ^ “郵便番号簿PDF(2023年度版) 表紙等付属資料” (PDF). 日本郵便. 2024年2月10日閲覧。 “郵便番号データダウンロード 郵便番号簿PDF(2023年度版)”
  27. ^ “交番案内/麻生警察署/神奈川県警察”. 神奈川県警察. 2024年3月20日閲覧。

参考文献

  • 『川崎の町名』日本地名研究所 編、川崎市、1995年。 
  • 角川日本地名大辞典 14 神奈川県』角川書店、1984年。 
  • 『川崎地名辞典(下)』日本地名研究所 編、川崎市、2004年。 

関連項目

  • 岡上村 - 川崎市への編入前に、同一区域に存在した自治体。
  • 柿生村 - 岡上村と町村組合を結成。行政的な結びつきが強かった。

外部リンク

  • 川崎市麻生区
東京都町田市大蔵町 東京都町田市能ヶ谷 東京都町田市三輪町
東京都町田市金井ヶ丘 北 東京都町田市三輪緑山
西   岡上   東
南
東京都町田市玉川学園 横浜市青葉区奈良町 横浜市青葉区緑山
柿生村

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