K指数

曖昧さ回避 K-Indexとも呼称される「カーダシアンインデックス」とは異なります。

K指数(けーしすう, : K-Index)は、気象学において、の発生確率を評価するために用いられ、特に熱雷の発生確率と相関性が高い指数である。KINXとも記す。

1960年にJ.J.Georgeが発表した評価方式。 T {\displaystyle T} 気温[℃]、 T d {\displaystyle T_{d}} 露点温度[℃]として、各高度における値をもってK指数を以下の通り算出する。

K I N X = ( T 850 T 500 ) + T d 850 ( T 700 T d 700 ) {\displaystyle KINX=(T_{850}-T_{500})+T_{d850}-(T_{700}-T_{d700})\,}

( T 850 T 500 ) {\displaystyle (T_{850}-T_{500})} は850hPa~500hPaにおける気温減率 T d 850 {\displaystyle T_{d850}} はそのまま850hPaにおける露点温度であり、この2項は雷雨のもととなる対流を促進する要素である。 ( T 700 T d 700 ) {\displaystyle (T_{700}-T_{d700})} は700hPaにおける湿数で、中層に乾燥空気があると値が大きくなる。この項は対流を抑制する要素である。

K指数は、値が大きいほど雷雨発生の確率が高い。一般的に、15以下では雷雨発生の可能性はほとんどなく、40以上ではほぼ確実に雷雨が発生するとされる。

参考文献

  • 大気の熱力学 6.いくつかの安定指数 ウェザーステイション
  • 45.雷雨(発生診断を中心に) - ウェイバックマシン(2015年7月21日アーカイブ分) お天気歳時記 春夏秋冬
  • stability index - Lifted index AMS Glossary

関連項目