As close as possible

as close as possible
オフコーススタジオ・アルバム
リリース
録音
  • Yamaha R&D
  • Studio SKY
  • Off Course Studio
  • Studio 55
  • Schnee Studio
ジャンル
レーベル FUN HOUSE
プロデュース
チャート最高順位
  • 2位(オリコン
  • 1987年年間42位(オリコン)
  • 登場回数12回(オリコン)
オフコース アルバム 年表
  • as close as possible
  • (1987年 (1987)
  • IT'S ALL RIGHT SELECTION III 1984-1987
  • (1987年 (1987)
『as close as possible』収録のシングル
  1. IT'S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU)
    リリース: 1987年3月4日 (1987-03-04)
  2. もっと近くに (as close as possible)
    リリース: 1987年5月25日 (1987-05-25)
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as close as possible』(アズ・クロース・アズ・ポッシブル)は、1987年3月28日に発売されたオフコース通算13作目のオリジナルアルバム

解説

「ONE FOR ALL, …ALL FOR ONE」をテーマに、1986年はメンバー個々のソロ活動に充てグループとしての活動は休止していたが、小田和正のソロ・アルバム『K.ODA[注釈 1]の発売を受けて同年暮れからレコーディングが開始された。結果として、小田のアメリカでのプロジェクトの成果や前作『Back Streets of Tokyo[注釈 2]でのコーディネーションの実績が大きく反映された。

このアルバムから後に小田のソロ作品にも引き続き参加することになるプログラマーの望月英樹が参加、シーケンサーによる打ち込みを多用した音作りに大きく変化した。また、それまではバンドのメンバーだけで行ってきた曲作りや演奏についても極力4人だけで行うという制約を取り払い、外部スタッフの導入がこのアルバムを境に頻繁に行われるようになった。結果として、4人が中心となった多目的のプロデュース集団という色合いを強めた。その一つが作詞家・松本一起の起用で、これは前年、大間が勇直子のプロデュースを手がけた時に知り合い[注釈 3]、「この人ならオフコースでもいけるんじゃないかと思って詞を作ってもらった」と、ソロ活動の成果についてリリース当時のインタビューで答えている。

今作については、まずメンバーが作品作りに関して深く関わるというコンセプトが先にあったとし、小田は「これについては、頭から誰が何曲作るとかいった予定のようなものを決めてスタートしました。それに、自分の作った曲は自分で歌わなければいけないということもないだろうという柔軟な考えもあって、やっている途中も『これは仁が歌ったほうがいいんじゃないかな』と思った曲もあったけど、結局キーの問題もあって、今回は見送った」と答えている。

B-1「Love Everlasting」は『K.ODA』[注釈 1]のレコーディング時に制作されていたもの。そのため、この曲のみ『K.ODA』と同じレコーディング・メンバーが参加している。

B-5「嘘と噂」での坂本龍一の参加はシングル「今だから[注釈 4]での編曲や、坂本が当時パーソナリティを務めていたラジオ番組に小田がゲストで呼ばれる等の経緯から。またこの曲には大貫妙子がゲスト・ボーカルで参加している。これについて小田は「外部の人と組むことには積極的になろうと思っていましたからね。二人がひとつの曲に重なったのは結果としてそうなっただけのことで深い意味はありません。それにしても、最初は女の子のボーカルを入れるつもりはなかったんですが、詞を書いているうちに、これだったら女の子が歌ったほうがいいだろうと考えが出てきたんですよ。この曲では、たとえば3行目と4行目は女の子の気持ちを書いたわけで、それを女の子が歌えばストレートにその気持ちが伝わるでしょ。彼女の声も前から好きだったし。それで今回、彼女のあの声であの歌い方でいったらこの曲にハマるだろうなと考えて参加してもらったんですよ」と答えている[注釈 5]。この曲は後に、CM、映画、TVで使われた曲を集めた大貫のオフィシャル・セレクション・アルバム『palette』[注釈 6]ボーナス・トラックとして“オフコース featuring 大貫妙子”名義で収録された。

A-5「Tiny Pretty Girl」とB-3「心の扉」では清水仁が初めて作曲者としてクレジットされ、リード・ボーカルも担当している。この2曲について清水は「共作については、僕がまずベーシックなものを作ってそれを松尾に聴かせて手直しをしてゆくという方法でやりました」と答えている。この時点で、オフコースは3人のソングライターを擁することになる。

収録曲

SIDE A
全編曲: オフコース
#タイトル作詞作曲時間
1.もっと近くに (as close as possible)小田和正 · Randy Goodrum小田和正
2.IT'S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU)小田和正小田和正
3.ガラスの破片秋元康松尾一彦
4.白い渚で小田和正小田和正
5.Tiny Pretty Girl松本一起清水仁 · 松尾一彦
SIDE B
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.Love EverlastingRandy GoodrumDann HuffDann Huff
2.I'm a man秋元康松尾一彦オフコース
3.心の扉松本一起 · 小田和正清水仁 · 松尾一彦オフコース
4.SHE'S GONE小田和正小田和正 · 松尾一彦オフコース
5.嘘と噂小田和正小田和正オフコース

クレジット

Exective Producer   Toshifumi Muto
Produced by   
Arranged by   
  • OFF COURSE
  • Dann Huff *
Recorded by   
  • Shiro Kimura
  • Bill Schnee
  • Dan Garcia
  • Kazuhiko Yanagisawa
Aassistant Engineers   
  • Eiko Honda
  • Tokuo Inoue
Mixed by   
  • Bill Schnee
  • Shiro Kimura
Mastered by    Doug Sax
  • Recording
  • and Mixing Studios
   
  • Yamaha R&D
  • Studio SKY
  • Off Course Studio
  • Studio 55
  • Schnee Studio
Mastering   Mastering Lab.
 
  • KeyBoards
   
  • Kazumasa Oda
  • Robbie Buchanan *
  • Ryuichi Sakamoto **
  •     by the courtesy of MIDI INC./School
Drums    Jiro Oma
Jeff Porcaro *
   
  • Jiro Oma
  • Lenny Castro *
   
  • Kazuhiko Matsuo
  • Dann Huff *
  • Bass
   
  • Hitoshi Shimizu
  • David Hungate *
Background Vocals    
  • Kazumasa Oda
  • Hitoshi Shimizu
  • Kazuhiko Matsuo
Female Vocal    
Trumpet & Flugel Horn    
  • Jerry Hey
  • Gary Grant
Trombone   Bill Reithenbach
Sax   
  • Brandon Fields
  • Tom Peterson
Baritone Sax & Flute   Kim Hutchtroft
Synthesizer Programming   
  • Yoshiyuki Sawada (Yamaha R&D Tokyo)
  • Hideki Mochizuki (Fairway Music)
* Love Everlasting   ** 嘘と噂
 
  • Production
  • Coordinated by
   
  • Kaname Togashi (Fairway Music)
  • Akira Kikuchi (Off Course Company)
  • Masamichi Yoshida (Off Course Company)
  • Akira Sasajima (Fuji Pacific)
  • Shoji Yamazaki (Fun House)
  • Masakazu Sakuma (Fun House)
 
Cover Art Direction   Katsumi Komagata
Photography   Arao Yokogi
Design   Keisuke Unosawa
Coordination   Iwata
Cover Design Coordinated by   Akira Kikuchi
 
Special Thanks to   
  • Kazunaga Nitta (Fun House)
  • Ichi Asatsuma (Fuji Pacific)
  • Shigenori Tanaka (Yamaha R&D Tokyo)
  • Tamami Tezuka (Yamaha R&D Tokyo)
  • Taketoshi Takagi (STC Japan)
  • Naoko Kawahito
  • Taizo Endo
  • Tatsuya Funakoshi

CD選書シリーズ

as close as possible
オフコーススタジオ・アルバム
リリース
録音
  • Yamaha R&D
  • Studio SKY
  • Off Course Studio
  • Studio 55
  • Schnee Studio
ジャンル ポップス
レーベル FUN HOUSE
プロデュース
EANコード
EAN 4988027010478
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解説

CD選書シリーズ」の一枚として廉価盤でのリリース。CDケースは、プラスティック製のスリム・ケースを使用。

収録曲

  1. もっと近くに (as close as possible)
  2. IT'S ALL RIGHT (ANYTHING FOR YOU)
  3. ガラスの破片
  4. 白い渚で
  5. Tiny Pretty Girl
  6. Love Everlasting
  7. I’m a man
  8. 心の扉
  9. SHE’S GONE
  10. 嘘と噂

リリース履歴

# 発売日 リリース 規格 品番 備考
1 1987年3月28日 (1987-03-28) ファンハウス
LP
28FB-2081 帯の代わりにステッカーが貼られる。レーベルはアルバム・オリジナルのデザインを採用(ポスター & ステッカー封入)。
28FC-2081 カセット同時発売。
CD
32FD-1054 CD同時発売(ステッカー封入)。
2 1988年12月10日 (1988-12-10)
CD
40FD-7048 ピュアゴールドCDでの再発。一部の曲でオリジナルCDとミックスが異なる上、全曲において左右のチャンネルが逆になっている。
3 1988年12月10日 (1988-12-10)
CD
00FD-7053 ファンハウス在籍時のオリジナル・アルバム4枚組CD-BOX『SPECIAL CD SET OFF COURSE 1984-1988』の中の1枚。
4 1994年5月25日 (1994-05-25)
CD
FHCF-8008 CD選書シリーズの一枚。
5 2022年6月15日 (2022-06-15) Ariola Japan / Sony Music Labels Inc.
CD
FHCL-3012 リマスタリングを施されたうえで再発。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b 小田和正K.ODA』 1986年12月3日 (1986-12-03)発売 FUN HOUSE LP:28FB-2070
  2. ^ Back Streets of Tokyo』 1985年8月1日 (1985-08-01)発売 FUN HOUSE LP:28FB-2020
  3. ^ 松尾も作曲家として楽曲を提供している。
  4. ^ 松任谷由実 · 小田和正 · 財津和夫今だから」 1985年6月1日 (1985-06-01)発売 FUN HOUSE ⁄ TOSHIBA EMI 7":FT07-1001
  5. ^ ライブでは大貫のパートも小田が歌っていた。
  6. ^ 大貫妙子『palette』 2009年4月29日 (2009-04-29)発売 EASTWORLD ⁄ EMI Music Japan CD:TOCT-26818

出典

外部リンク

  • as close as possible  – Discography

SonyMusic

  • as close as possible  – ディスコグラフィ
シングル
エキスプレス ⁄ 東芝EMI
(1969年 (1969) – 1982年 (1982)
エキスプレス ⁄ ファンハウス
(1984年 (1984)
ファンハウス
(1985年 (1985) – 1989年 (1989)
ボックス・セット
アルバム
オリジナル
エキスプレス ⁄ 東芝EMI
エキスプレス ⁄ ファンハウス
ファンハウス
ベスト
公認
  • SELECTION 1973-78(1978年5月5日 (1978-05-05)
  • SELECTION 1978-81(1981年9月1日 (1981-09-01)
  • IT'S ALL RIGHT OFF COURSE SELECTION III 1984-1987(1987年7月5日 (1987-07-05)
非公認
  • YES-YES-YES(1983年11月3日 (1983-11-03)
  • BEST COLLECTION(1985年8月31日 (1985-08-31)
  • BEST NOW OFF COURSE(1987年1月22日 (1987-01-22)
  • スーパー・ベスト30 さよなら(1989年1月25日 (1989-01-25)
  • バラード(1989年1月25日 (1989-01-25)
  • アコースティック(1989年1月25日 (1989-01-25)
  • レア(1989年1月25日 (1989-01-25)
  • SELECTION SUZUKI(1989年1月25日 (1989-01-25)
  • SELECTION ODA(1989年1月25日 (1989-01-25)
  • 君住む街へ 1984→1988(1989年2月1日 (1989-02-01)
  • SUMMER JUNCTION BEST FROM OFF COURSE(1989年6月7日 (1989-06-07)
  • スーパーベスト(1990年9月5日 (1990-09-05)
  • OFF COURSE Singles(1998年3月28日 (1998-03-28)
  • Off Course GREATEST HITS 1969-1989(1998年5月21日 (1998-05-21)
  • i(ai)(2006年12月6日 (2006-12-06)
  • ever(2015年12月16日 (2015-12-16)
ライブ
ボックス・セット
関連人物
関連項目
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