石沢麻依

(いしざわ まい、1980年[1] -)は、日本の小説家である。

略歴

宮城県仙台市出身[1]。10歳の頃に夏目漱石を愛読[2]。高校では文芸部に所属する[2]東北大学文学部で心理学を学び、同大学院文学研究科で西洋美術史を専攻し、修士課程を修了[3]。2017年からドイツハイデルベルク大学の大学院の博士課程においてルネサンス美術を専攻している[3]

2021年、『貝に続く場所にて』で第64回群像新人文学賞、第165回芥川賞を受賞した[1]

作品リスト

単行本

  • 『貝に続く場所にて』講談社、2021年7月、のち講談社文庫                     
    • 「貝に続く場所にて」 - 『群像』2021年6月号
      • 単行本化の後、芥川賞受賞に際し『文藝春秋』2021年9月号に再録。
  • 『月の三相』講談社、2022年8月                                
    • 「月の三相」 - 『群像』2022年5月号

単行本未収録作品

小説
  • 「マグノリアの手」 - 『群像』2022年11月号
  • 「獏、石榴ソース和え」- 『群像』2023年2月号
  • 「マルギット・Kの鏡像」‐『文學界』2023年5月号
  • 「トルソの手紙」‐『すばる』2023年5月号
  • 「琥珀の家の掌」‐『群像』2023年10月号
  • 「木偏の母」‐『すばる』2024年2月号
エッセイ等
  • 「きなり雪の書」 - 『文學界』2021年9月号
  • 「石沢麻依への15の問い」 - 『群像』2021年9月号
  • 「透明な二人称」 - 『すばる』2021年9月号
  • 「母との『カラマーゾフ事件』」 - 『文藝春秋』2021年9月号
  • 「特殊性と普遍性の狭間でもがく」(李琴峰との対談) - 『文學界』2021年11月号
  • 「ドストエフスキーの月と蛾」‐『現代思想 総特集=ドストエフスキー ―生誕二〇〇年』2021年12月臨時増刊号
  • 「「越境者」から「亡命者」へ至る個の軌跡」 - 『群像』2022年5月号(高橋たか子『亡命者』(講談社文芸文庫)の解説として収録)
  • 「ル・クレジオ『海を見たことがなかった少年 モンドほか子供たちの物語』」(シリーズ「私の一冊」第37回)『仙台文学館ニュース』第43号・2022年8月号
  • 「蝶と蝶捕り人の変奏するイメージ」‐『群像』2022年9月号
  • 「眠りの鳥類学」‐『新潮』2023年7月号
  • 「冬人形の旅」‐『新潮』2024年2月号

脚注

  1. ^ a b c 「貝に続く場所にて」(石沢麻依・著)第165回 芥川賞受賞のお知らせ(株式会社講談社) - PR TIMES、2021年7月14日
  2. ^ a b “時の人 石沢麻依さん”. 四国新聞: p. 19. (2021年7月16日) 
  3. ^ a b 「実感が追い付かない」 芥川賞の石沢さんが記者会見 - 河北新報、2021年7月15日
 第165回芥川龍之介賞
 
1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回)
1930年代
1940年代
1950年代
 
1960年代 - 1970年代(第43回 - 第82回)
1960年代
1970年代
 
1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回)
1980年代
  • 第83回 該当作品なし
  • 第84回 尾辻克彦「父が消えた」
  • 第85回 吉行理恵「小さな貴婦人」
  • 第86回 該当作品なし
  • 第87回 該当作品なし
  • 第88回 加藤幸子 「夢の壁」/唐十郎「佐川君からの手紙」
  • 第89回 該当作品なし
  • 第90回 笠原淳「杢二の世界」、高樹のぶ子「光抱く友よ」
  • 第91回 該当作品なし
  • 第92回 木崎さと子「青桐」
  • 第93回 該当作品なし
  • 第94回 米谷ふみ子「過越しの祭」
  • 第95回 該当作品なし
  • 第96回 該当作品なし
  • 第97回 村田喜代子「鍋の中」
  • 第98回 池澤夏樹「スティル・ライフ」/三浦清宏「長男の出家」
  • 第99回 新井満 「尋ね人の時間」
  • 第100回 南木佳士「ダイヤモンドダスト」/李良枝「由煕」
  • 第101回 該当作品なし
  • 第102回 大岡玲「表層生活」/瀧澤美恵子「ネコババのいる町で」
1990年代
 
2000年代 - 2010年代(第123回 - 第162回)
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