JRTゴールデンナイター

JRTゴールデンナイター(ジェイアールティーゴールデンナイター)は、四国放送ラジオ(JRT四国放送)で毎年4月 - 9月までの毎週水曜から金曜の夜に放送されている、プロ野球日本野球機構)のナイター中継である。この項では四国アイランドリーグplus徳島インディゴソックス戦を中継するラジオを持ってスタジアムへ行こう!徳島インディゴソックス戦中継についても取り扱う。

概要

基本の放送枠は水 - 金曜日の18:15 - 21:00で、中継カードの試合展開によっては、放送枠を最大で22:00(2011 - 2015年は21:50まで、2010年は22:00まで、2009年までは23:00まで、かつては24:00まで)延長する。放送枠を延長した場合は、後枠番組で自社制作の『バンリク』の放送時間を短縮する。なお、同番組ネット局の西日本放送高知放送でも基本として当番組と同じカードを中継する[1] ため、四国放送では当番組の中継を延長した場合でも上記2局への裏送り[2] などを実施しない。

2010年から2017年までは、火曜日にJRNナイター(キー局:TBSラジオ)、水 - 金曜日にNRNナイター(キー局:ニッポン放送)の同時ネットを実施。それ以前に文化放送RFラジオ日本制作分のナイトゲーム中継を放送していた時期もあったが、「マンデーパ・リーグ」としてパシフィック・リーグのナイトゲームを定期的に開催していた時期の月曜日には、中継枠を編成せずローカル番組を放送していた。なお、RFとTBSラジオがナイター中継に関する提携を結んだ2016年と2017年には、RF制作の中継が火曜日で復活していた。

日本シリーズを中継する場合には、NRN制作分中継の同時ネットで対応。2017年までは、ネットワークの割り当て曜日に応じて、JRN制作分とNRN制作分の中継を放送していた(下表参照)。2018年は日本シリーズ中継のネットを取りやめ、2019年に一度復活したが、2020年は再び中継ネットを取りやめている。

2009年までは土・日曜日もJRNナイターの同時ネットを実施していたが、2010年のJRNナイター削減を機に、日本シリーズの中継を除いて廃枠。さらに、2017年限りでTBSラジオからのJRNナイター配信が終了したことに伴って、2018年から放送枠を水 - 金曜日に縮小している[3]。廃枠後の火曜日には、18時台を自主編成へ切り替える一方で、19:00 - 21:00[4]にTBSラジオ制作のワイド番組(2023年度まで『アフター6ジャンクション』、2024年度から『荻上チキ・Session』)を同時ネットで放送する。

なお、テーマ曲は中継がある日、中継がない日でプロ野球ネットワーク(JRN、TBSラジオ制作)をネットする日、ナイタースペシャル(NRN、ニッポン放送制作)をネットする日でそれぞれ異なったものが使用される。中継がある日のテーマソングとして過去に「ワシントン・ポスト」(ジョン・フィリップ・スーザ作曲)が使用された実績がある。 尚、現在のテーマ曲は下記の通り。

Steve Morse Band - Barbary Coast

制作担当局

ペナントレース

火曜日についてはネット終了した2017年時点の体制のもの。

地域(球団)/曜日
基本系列 JRN NRN
北海道 HBC STV
宮城 TBC
関東[* 1]西 TBS/RF LF
中京 CBC SF
近畿 ABC MBS ABC
広島 RCC
福岡 RKB KBC
  1. ^ JRN(TBSラジオ)ネットの時はヤクルト主催ゲームの中継はできない(日本シリーズおよび本拠地球場開催のオールスターゲームを除く)。

日本シリーズ

こちらは土・日開催分を2009年までと同様にJRNネットとする(表は2017年時点のもの)。2018年のネット休止後、2019年は全戦NRN全国ネットの中継をネットした。

地域(球団)/回戦 1 2 3 4 5 6 7
基本系列 JRN NRN JRN
北海道(日) HBC STV HBC
宮城(楽) TBC
関東(巨・ヤ・横・西・ロ) TBS ※1 ※2 TBS
中京(中) CBC SF CBC
近畿(神・オ) ABC MBS ABC
広島(広) RCC(TBS) (RCC/LF/QR) RCC(TBS)
福岡(ソ) RKB KBC RKB
日本シリーズにおける補足
  1. 西暦奇数年:第1・2・6・7回戦はパ・リーグ、第3・4・5回戦はセ・リーグの出場球団本拠地球場で開催。※1=LF、※2=QR
  2. 西暦偶数年:第1・2・6・7回戦はセ・リーグ、第3・4・5回戦はパ・リーグの出場球団本拠地球場で開催。※1=QR、※2=LF
  3. RCCは2005年に日本シリーズの放送を再開して以来、2011年を最後に広島出場時以外撤退するまで全試合JRNの中継をネット受けしていた。2016年の広島対日本ハム戦での、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島で開催される第1・2戦はJRTを含むJRN向けはTBSラジオの乗り込み制作による放送となる(RCCはNRN向けのみを制作して自社で放送)が、第6戦(第6戦で日本ハムの日本一が決定)はRCCのネット受け(NRN向けは別途裏送り)で放送された。

徳島ヴォルティス戦の差し替えについて

  • 2005年より、徳島ヴォルティスのホームゲームを一部中継しているが、中継対象試合がナイトゲームの場合(年間1試合から2試合程度)は「ラジオを持ってスタジアムへ行こう!徳島ヴォルティス戦中継」として差し替えて中継していた(ただし最初からプロ野球の予定がない日が多かった)。しかし、スカパー!向けテレビ中継を開始した2010年以降、ラジオ中継は行なっていない。(Jリーグ戦中継としても2015・2016年にアウェイの対愛媛FC戦を南海放送からネットした例があるのみ)

徳島インディゴソックス戦の中継について

  • 2007年より、デーゲームも含めた四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスのホームゲームを「ラジオを持ってスタジアムへ行こう!徳島インディゴソックス戦中継」として一部自主制作で中継している(2009年は実績なし)[5]。週末のJRNナイター廃止後からは、週末夜にも中継が行われている。
    • 2014年度以降は、プロ野球中継を予備カードに廻して、平日ナイター中継も行われている[6]。中継の際はオープニング曲は同球団の応援歌、エンディング曲として春畑道哉 (TUBE) の「JAGUAR」を使用している。
    • 実況・リポーターはJRTのアナウンサーが、解説は住友健人松村高明・佐々木健一などの徳島県出身のプロ野球経験者が主に起用されている。
    • 2020年シーズンは新型コロナウイルスによる影響により開幕直後は無観客試合で行われることが決定しており、これを受けて無観客試合の実況中継はタイトルを『ラジオを聴いてエールを送ろう!徳島インディゴソックス戦中継』と変更して放送した。
    • ボートレースラジオ実況中継競艇のSG・プレミアムGIの優勝戦の中継、文化放送制作)の放送枠と重なった場合、競艇中継の方が優先されるため、その時間帯はIL中継を中断する。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 四国IL中継を行う場合など、例外はある。
  2. ^ 2019年日本シリーズ中継ネット時には例外的にRKC・RNCへの裏送り対応を行っている
  3. ^ JRTラジオ番組表(月~金)
  4. ^ 2023年度のみ19:00 - 20:00
  5. ^ リーグウェブサイトの「ニュースリリース」で確認できる最古の事例は、2007年5月20日にアグリあなんスタジアムのオープニングゲームとなった徳島対香川戦(デーゲーム)の中継である [1]。なお、当初の2年はデーゲームの中継のみで、ナイター中継は2010年5月15日の徳島対三重戦 [2] が最初であった。
  6. ^ JRTのIL中継が先に終了した場合「バンリク」開始はネット局2局(RKCRNC)が放送する全国中継カードの中継終了までは開始せず穴埋め番組を放送。ネット局2局でのプロ野球中継全国カードが先に終了した場合の対応は実績が無いため不明。

関連項目

外部リンク

  • JRTラジオ公式サイト(「特別番組」欄に徳島インディゴソックス戦の中継予定掲載あり)
阪神オリックス
主催試合担当1
中日主催試合担当
広島主催試合担当
日本ハム主催試合担当
楽天主催試合担当
ソフトバンク主催試合担当
火曜のみネット受け6
関連番組(全国向け)
過去の制作・ネット局
脚注
1 土・日はJRNナイターを放送する局がないが、阪神(もしくはオリックス)の対戦相手の地元にJRN単独局がある場合、MBSの中継がJRN向けとなることがある。デーゲームは原則としてABCがJRN向けを担当する。
2 月・金・土・日はNRN向けの中継を担当する。オリックス戦は金曜除き原則裏送りのみ。土・日のデーゲーム中継のうち中日・日本ハム・ソフトバンクが絡む試合は、JRN単独局のCBC、HBC、RKB向け中継として放送される。日程によりナイターに準じてNRN向けの場合もある。
3 火・水・木はNRN向けの中継を担当。土・日は通常はLFと独自ネットを組むが、中日・日本ハム・ソフトバンクが絡むナイターではJRN向け兼LF予備カードの中継として放送されるほか、デーゲームでABCがJRN向けを担当する場合、ABCに代わってNRN単独局のSF、KBC、STVへ中継配信を行う。
4 原則、JRN向けはネット局への裏送りのみで、自局ではNRN向けの中継を放送する。土・日の自社分も原則NRN扱いで、裏送りはJRN向けをLF・MBSの予備カードを兼ねる場合とそれぞれ別制作する場合があるが、デーゲームは対在京・在阪球団戦はJRN・NRN共用の素材扱いとし、対日本ハム・中日・ソフトバンク戦では自社分をJRN向けに振り替えるが、JRN局が乗り込んだ場合は除く。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
5 月・水・木・金のJRN向けはネット局への裏送りのみで、自局ではNRN向けの中継を放送する。土・日の自社分は原則JRN扱いであるが、ナイター時はLF・MBSの予備カードを兼ねる場合あり。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
6 各局ともRKBでの放送内容に準拠してネット受けし放送。2010年から土日のJRNナイター廃止に伴い、土曜日は地域により中継枠廃止あるいはNRNナイター(QR系)の中継に変更し、日曜日は全局が中継枠を廃止する。
7 稀にJリーグなど自社制作の中継に差し替えられることがある。
8 2018年 から平日のJRN向けに西武ロッテ・東京開催のパリーグ球団主催試合の裏送り放送を制作し、JRN各局から西武ビジターゲームのナイターの配信を受ける。平日のオールスターゲームもJRN各局と相互に配信する。金曜の対在阪球団戦は、ABCとMBSの何れと組むかは不定である。
9 2010年以降は土曜と日曜日のナイターで、JRN各局から予備カードの配信を受け、加えて2018年から土曜と日曜日のJRN向けに西武ロッテ・東京開催のパリーグ球団主催試合の裏送り放送を制作し、関東圏外のパリーグの試合が本番になった場合もJRN各局から配信を受ける。土・日開催のオールスターゲームもMBSならびにJRN各局と相互に配信する。在阪局とのネットは2009年以前からMBSの間で実施している。
10 1979年から1992年まで(CBCはそれ以後も)、ラジオ日本との提携を実施し、中日主管はCBC、阪神主管はABC、広島主管はRCCがそれぞれ「ジャイアンツナイター」向けに裏送り放送用の中継を制作していた。セ・パ交流戦のソフトバンク主管試合でRKBが「ジャイアンツナイター」向けに裏送り放送を制作した事例がある。2016年2017年は、RFとTBS・JRN各局の相互提携を本格的に再開し、巨人戦を中心にRF制作でJRN向けに、逆にJRN各局がRF向けのナイターをそれぞれ相互配信する(RF側のネット局は当該項参照)。TBSラジオがナイター中継から撤退して以後のJRN各局との対応はそれぞれの局で異なる。ネット受け対象に「マリーンズナイター」も加わっている。
11 2017年度で終了。金曜(過去は月曜も)は、大阪府で火 - 木はABC、月と金はMBSとネット局が異なることに配慮してプロ野球東西南北(過去はナイターミュージックライブラリーも)として放送するが、内容と趣旨はプロ野球ネットワークかつてはナイターミュージックランドと同一である。
12 2010年度-2017年度は土・日のレギュラー中継枠は設けず、基本的に裏送りのみ。TBSラジオの中継は2017年度で終了した。2018年以降は中継を続けるJRN各局のDeNA主催ビジター戦向けの制作協力は行う。
13 ネット放送が終了してレギュラーのプロ野球中継枠は全廃となり、地元球場で試合開催時のみ自社制作および放送を行う。
在京球団主催試合担当
自社放送中
裏送りのみ制作
阪神オリックス
主催試合担当
中日主催試合担当
広島主催試合担当
日本ハム主催試合担当
楽天主催試合担当
ソフトバンク主催試合担当
水〜土曜ネット受け
水〜金曜ネット受け9
木〜金曜ネット受け7
金曜のみネット受け8
関連番組(全国向け)
関連番組(ローカル)
過去のネット局
脚注
1 土・日はMBSと独自のネットを組んで放送(ただし、在阪球団の主催試合でも自社制作することがある)し、在京・在阪球団以外の主催試合は自社制作するか、地元のNRN系列局に制作を委託する。そのうちMBS・TBC・RCC制作分は予備カード(対中日・日本ハム・ソフトバンク戦)に限りJRN向け中継を放送することもある。月曜日のLFはナイター有無に関わらず原則放送なしのため、特にセ・リーグの一部の試合での裏送り・技術協力のみ関与。2018年以降土・日曜日は自社の予備カードも兼ねる形で、関東圏の試合でHBC・RKBへの技術協力や裏送りを行う。
2 普段は平日の文化放送ローカルの中継として放送されているが、平日の西武主催試合に限りNRN向けに個別ネット扱いで中継配信を行う場合がある(NRNナイターとしての予備待機はLFが実施し、本番時はLFからのネットを優先)。関東圏以外のビジターゲームはJRN局(HBC・RKB他)からネット受けが原則となり、関東圏の試合ではJRN向けへの裏送りを行っている。金曜の対在阪球団戦についてはABCとMBSのどちらと組むかは、その時々により異なる。
3 2013年以降日曜日、2019年以降土曜日(「文化放送A&Gゾーン」拡大に伴う)を日本シリーズなどの不定期放送に変更し、自社のレギュラー放送を終了。ナイター中継を行うNRN向けの裏送り・技術協力を行う(「NRNナイター本番カード」の設定はQRの裏送り中継や系列局制作中継を組み込む形で継続)。
4 月・金はJRN向けの中継を担当(月曜のオリックス戦は原則裏送りのみ)。土・日はLFと独自のネットを組んで放送するが、中日・日本ハム・ソフトバンクが絡むナイターではJRN単独局(CBC・HBC・RKB)にも配信される(LF予備カードを兼ねる)ほか、デーゲームではABCがJRN向けを担当する場合、ABCに代わってNRN単独局(SF・KBC・STV)への中継配信を行う。
5 火〜木はJRN向けの中継を担当。土・日は基本的に月・金同様にNRN向け中継担当であるが、デーゲーム中継のうち中日・日本ハム・ソフトバンクが絡む試合では、JRN単独局(CBC・HBC・RKB)向けに切り替えられる(日程によってはナイターに準じてNRN向けの場合もある)。
6 原則、自社向け中継はNRN向けに放送するが、土・日のデーゲームは自社向け中継は原則JRN向けに放送(LF・MBSの予備カードを兼ねる場合あり)。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
7 北海道地区は、STV-R・HBCともはNRNに加盟(HBCはJRNとのクロスネット)しているが、ナイターネットはSTV-RはNRN、HBCはJRNのみである。しかし、STV-Rは2017-20年までを除き、定時番組枠確保の観点から、土・日はデーゲーム(2021年以後はナイターも)の放送を行わなかった関係で、NRN独占放送であるヤクルト主管の日本ハム戦が生中継される場合、LFから裏送りでHBCから放送した試合があった。また2021年(巨人対日本ハム)のように、土・日にナイター開催となった試合がLF-HBCとして放送される例もある。
8 全局とも放送しない曜日は中継枠を設けず、別番組を放送。
9 全局とも土・日は中継枠を設けず、別番組を放送。
10 水曜日は楽天主催試合がある場合、TBC制作の楽天主催試合に差し替え。
11 該当曜日以外にはナイター中継枠を設けていない。
12 稀に自社制作の中継(Jリーグ四国IL中継等)に差し替えられることがある。
13 地元球場での試合開催時には中継カード差し替え。
14 水曜日はソフトバンク主催試合がある場合、その試合(KBCでの放送内容に準拠)に差し替え。ソフトバンクビジター戦の場合はカードによりNRN全国向け中継に振り替える場合がある。
15 平日と土・日で同一タイトルであるが、趣旨は異なる。土・日版は2019年以降QR自社は放送せず、NRN系列局への裏送り。
16 通常は平日のナイター終了後のフィラー番組として放送されているが、平日にソフトバンク戦ナイターの開催予定がない場合、NRNナイターを差し替えて拡大放送。
17 平日にライオンズ戦の開催予定がない場合放送。
18 土曜日にナイターの開催予定がない場合に交互に放送。
19静岡県で開催の試合を自社制作してNRNに本番および予備カードとして配信することがあるが、火・土・日曜に該当する場合、臨時に放送枠を設けるか、裏送りとするかが随時異なる。
20 2021年をもって打ち切り。
21 OBCのナイター完全撤退により2007年をもって打ち切り。打ち切り時点では土・日の阪神・オリックス主催試合担当(日曜は自社での放送は行わず、NRN系列局への裏送り)だった。平日はローカル中継「近鉄バファローズナイター」(2004年まで)・「オリックス・バファローズ ナイトスタジアム」(2005年のみ)を放送していた。