RABゴールデンナイター

RABゴールデンナイター
愛称 ゴールデンナイター
ジャンル プロ野球中継
放送方式 生放送
放送期間 4月 - 9月の間に放送
放送時間 毎週水曜 - 金曜 18:25 - 21:00
(最大延長22:00)
放送局 青森放送ラジオ(RABラジオ)
ネットワーク 水・木・金曜 - NRN
特記事項:
1. 放送日時は、2011年のもの。
2. 2009年までは土曜日日曜日、2017年までは火曜日JRN制作のものを放送。
テンプレートを表示

RABゴールデンナイター(アールエイビーゴールデンナイター)は、青森放送ラジオ(RABラジオ)で4月 - 9月の毎週 - 金曜に放送される、プロ野球ナイター中継である。なお、本項では、同局における野球中継に関する内容についても、併せて記述する。

沿革

概要

放送時間は18:25 - 21:00で、最大22:00まで延長放送を行う。2015年度まではニッポン放送制作の「サウンドトラベル」→「スポーツ伝説」を放送するため21:50まで、2011年度はその前に「震災情報 官邸発」を放送するため6月30日までは最大21:45までの放送となっていた。

以前は開始時間が全曜日18:15(その後日曜は、2003年まで18:10、2009年まで18:05)で、最大延長は22:00までが基本であった(土曜日のみ、2007年から2009年まで21:30だった)。1996年度のシーズンはセ・リーグが盛り上がったため9月に延長は無制限となったことがある。また2000年度のシーズンには延長時間を23:00まで伸ばしたことがある。

2017年度まで火曜日はJRNナイター(キー局:TBSラジオ)を放送。2009年度までは土・日曜もJRNナイターを放送していたが、2010年はTBSラジオが近年の聴取率低下や週末のデーゲーム増加の影響により土日のナイター中継を原則行わないことを発表したため、消滅となった。水・木・金曜日はNRNナイター(キー局:ニッポン放送)を放送する。以前は月曜日に試合がある場合、RFラジオ日本制作の中継を放送していたことがある。これは同局の番組で青田昇がパーソナリティを務めていた「ジャジャ馬直球勝負」を同時ネットしていた関係によるものだったが、後にニッポン放送制作「桜庭亮平の歌謡大全集」(裏送り番組)をネットすることになったため、野球中継がある場合はニッポン放送制作のNRNナイターで放送された。

日本シリーズ中継は2008年度まで全試合中継していた。ネットワークは曜日別にJRN制作、NRN制作(NRN担当となる第4戦・第5戦では関東開催の場合、ニッポン放送および文化放送から1試合ずつネット)それぞれの中継を放送していた。また、RFラジオ日本を含めたフリーネットで中継していた時期もある。2009年度以降は中継せず、該当日も通常番組(キー局制作裏送り分含む)を放送している。

放送の最初と最後に流れるテーマ音楽は、2002年までカール・タイケ作曲の行進曲「旧友」であったが、2003年からはユーロビート系のハイテンポな音楽に変わり、2008年からはまた新たな曲になった[3]

かつてはCM明けのジングルが存在した(「旧友」の時代は大竹辰也アナのタイトルコール担当でBGMなし、その後は原口大平アナのタイトルコール担当でBGMがあった)。ただしイニングによって流れる時と流れない時があった。流れない時は中継音声(CM中もキー局側で流している。ナイターが無い日の代替番組ではフィラー音楽が流れる)となるが、まれに実況アナウンサーがCM中の間もなぜかコメントをしている時があるため、CM明けにコメントの最後の部分が流れる場合がある(投手交代時に流すCMの時に多い。また、CM入りの時もRABはキー局よりも設備の関係上CMを入れるタイミングが遅いため、喋り出しの部分が流れることもある)。2008年頃からジングルは廃止された。

なお、延長時間いっぱいまで放送してもまだ試合が続く場合、以前はRABアナウンサーが中継終了直前にお断りを入れていたが、現在は行っておらず、時刻が21:56(2016年度現在)になると中継音声のフェードアウト無しにいきなりCMに入る状態になっている。なお、中継開始と攻守交替時のCM入りとCM明けの中継音声はフェードイン・フェードアウトとなっている。

TBSが2017年限りでプロ野球中継関連の業務から撤退したため、2018年から火曜日の中継を廃止。廃止後2023年までは、『アフター6ジャンクション』の同時ネットを実施していた[4]。2024年からは『荻上チキ・Session』を同時ネット。

試合の中継について

  • セ・リーグの開幕試合は東日本大震災の影響で開幕が延期された2011年及び新型コロナウイルスの影響で開幕が延期された2020年[5]以外は3月下旬だが、編成の都合上、試合の中継は曜日配列にもよるが大方3月31日まで放送されない。また、同様に10月以降の試合も原則放送されない[6]

制作担当局(2017年)

地域(球団)/曜日
基本系列 JRN NRN
北海道 HBC STV
宮城 TBC
関東[* 1]De西 TBSRF[* 2] LF
東海 CBC SF
近畿 ABC MBS ABC
広島 RCC
福岡 RKB KBC
  1. ^ JRN(TBSラジオ)ネットの時はヤクルト主催ゲームの中継はできない(ヤクルトがホームとなる日本シリーズの試合や本拠地球場開催のオールスターゲームはNPB主催のため除く)。
  2. ^ 2016年度からTBSラジオとRFラジオ日本のプロ野球中継における業務提携により、巨人主催試合の一部をRFの制作でJRN各局に送出する。
  • 偶然だが、テレビがクロスネット時代には、延長オプションを行使した曜日がNRNナイター、行使しない曜日(月曜除く)がJRNナイターという編成である。
  • 火曜日については、弘前市のはるか夢球場で、楽天主催試合が開催される場合のみ、放送される。

備考

  • 過去(1980年代頃)には、『RABパーフェクトナイター』のタイトルで放送していた。
  • 2014年までは、中継当日の午後に放送されていた『あおもりTODAY』のエンディングで、当番組の予告を流していた。
  • はるか夢球場(弘前市運動公園野球場)で2017年6月28日(水曜日)の18:02から催された青森県内29年振りのNPB一軍公式戦(東北楽天ゴールデンイーグルスオリックス・バファローズのナイトゲーム)[7]については、楽天の地元局・TBCラジオ制作の中継(実況:菅生翔平、解説:後藤光尊、ベンチリポーター:佐藤修)[8]を、18:28(2回裏途中)からの飛び乗り・相互ネット形式で試合終了後の21:25まで放送した。なお、この中継では、RABはリポーター派遣などの協力はしなかった。
  • 2018年は、7月3日(火曜日)に開催の楽天対ソフトバンク(はるか夢球場)を『アフター6ジャンクション』を休止した上で18:28より中継。当初はNRNラインでの中継(TBC制作裏送り、KBCと2局ネット)が発表されていたが、実際の放送ではJRNライン(TBC制作自社放送分、RKB・KRY・NBC・OBS・RKK・MBCにもネット)での中継に変更された。
  • 2022年は、7月5日(火曜日)に開催の楽天対ソフトバンク(はるか夢球場)を『アフター6ジャンクション』を休止して、18:28から放送(TBC制作で、RKBにもネット)。

脚注

  1. ^ 『民間放送十年史』(日本民間放送連盟・1961年発行)647ページ「第2部各社史録 ラジオ沖縄 年表」より。これに「東京LF・大阪MBS・福岡rkb・青森RAB・岩手IBC・富山KNB・石川MRO・香川RNC・大分OBSにネット」と記載あり。なお、この当時、ラジオネットワークNRNは未結成。
  2. ^ 『青森放送二十五年表』448頁~459頁の「年表」より。(これに曜日別ナイター中継開始に関する記載がある。)
  3. ^ 「旧友」は2004年まで東北放送ラジオ(宮城)の「TBCダイナミックナイター」のテーマ音楽にも使われていた
  4. ^ ただし、後述の通り、弘前市の『はるか夢球場』で楽天の試合が開催される場合は、「アフター~」を休止し、本番組を放送する。
  5. ^ “3・20プロ野球開幕の延期決定 専門家から提言”. 日刊スポーツ (2020年3月9日). 2021年4月4日閲覧。
  6. ^ かつては、日本シリーズは放送されていたが、現在はクライマックスシリーズ及び日本シリーズも放送されない。また、2020年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりプロ野球開幕が3か月も遅れ、さらに2021年は東京オリンピック開催によるペナントレース中断の影響で、ペナントレースは10月以降にズレたが、10月以降の試合は中継せず、通常通り冬期編成を組んだ。
  7. ^ 【オリックス】「はるか夢球場」で3時間練習 福良監督「球場きれい」(『スポーツ報知』2017年6月27日付記事)
  8. ^ TBCラジオ番組表:2017年6月28日(水曜日)

関連項目

阪神オリックス
主催試合担当1
中日主催試合担当
広島主催試合担当
日本ハム主催試合担当
楽天主催試合担当
ソフトバンク主催試合担当
火曜のみネット受け6
関連番組(全国向け)
過去の制作・ネット局
脚注
1 土・日はJRNナイターを放送する局がないが、阪神(もしくはオリックス)の対戦相手の地元にJRN単独局がある場合、MBSの中継がJRN向けとなることがある。デーゲームは原則としてABCがJRN向けを担当する。
2 月・金・土・日はNRN向けの中継を担当する。オリックス戦は金曜除き原則裏送りのみ。土・日のデーゲーム中継のうち中日・日本ハム・ソフトバンクが絡む試合は、JRN単独局のCBC、HBC、RKB向け中継として放送される。日程によりナイターに準じてNRN向けの場合もある。
3 火・水・木はNRN向けの中継を担当。土・日は通常はLFと独自ネットを組むが、中日・日本ハム・ソフトバンクが絡むナイターではJRN向け兼LF予備カードの中継として放送されるほか、デーゲームでABCがJRN向けを担当する場合、ABCに代わってNRN単独局のSF、KBC、STVへ中継配信を行う。
4 原則、JRN向けはネット局への裏送りのみで、自局ではNRN向けの中継を放送する。土・日の自社分も原則NRN扱いで、裏送りはJRN向けをLF・MBSの予備カードを兼ねる場合とそれぞれ別制作する場合があるが、デーゲームは対在京・在阪球団戦はJRN・NRN共用の素材扱いとし、対日本ハム・中日・ソフトバンク戦では自社分をJRN向けに振り替えるが、JRN局が乗り込んだ場合は除く。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
5 月・水・木・金のJRN向けはネット局への裏送りのみで、自局ではNRN向けの中継を放送する。土・日の自社分は原則JRN扱いであるが、ナイター時はLF・MBSの予備カードを兼ねる場合あり。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
6 各局ともRKBでの放送内容に準拠してネット受けし放送。2010年から土日のJRNナイター廃止に伴い、土曜日は地域により中継枠廃止あるいはNRNナイター(QR系)の中継に変更し、日曜日は全局が中継枠を廃止する。
7 稀にJリーグなど自社制作の中継に差し替えられることがある。
8 2018年 から平日のJRN向けに西武ロッテ・東京開催のパリーグ球団主催試合の裏送り放送を制作し、JRN各局から西武ビジターゲームのナイターの配信を受ける。平日のオールスターゲームもJRN各局と相互に配信する。金曜の対在阪球団戦は、ABCとMBSの何れと組むかは不定である。
9 2010年以降は土曜と日曜日のナイターで、JRN各局から予備カードの配信を受け、加えて2018年から土曜と日曜日のJRN向けに西武ロッテ・東京開催のパリーグ球団主催試合の裏送り放送を制作し、関東圏外のパリーグの試合が本番になった場合もJRN各局から配信を受ける。土・日開催のオールスターゲームもMBSならびにJRN各局と相互に配信する。在阪局とのネットは2009年以前からMBSの間で実施している。
10 1979年から1992年まで(CBCはそれ以後も)、ラジオ日本との提携を実施し、中日主管はCBC、阪神主管はABC、広島主管はRCCがそれぞれ「ジャイアンツナイター」向けに裏送り放送用の中継を制作していた。セ・パ交流戦のソフトバンク主管試合でRKBが「ジャイアンツナイター」向けに裏送り放送を制作した事例がある。2016年2017年は、RFとTBS・JRN各局の相互提携を本格的に再開し、巨人戦を中心にRF制作でJRN向けに、逆にJRN各局がRF向けのナイターをそれぞれ相互配信する(RF側のネット局は当該項参照)。TBSラジオがナイター中継から撤退して以後のJRN各局との対応はそれぞれの局で異なる。ネット受け対象に「マリーンズナイター」も加わっている。
11 2017年度で終了。金曜(過去は月曜も)は、大阪府で火 - 木はABC、月と金はMBSとネット局が異なることに配慮してプロ野球東西南北(過去はナイターミュージックライブラリーも)として放送するが、内容と趣旨はプロ野球ネットワークかつてはナイターミュージックランドと同一である。
12 2010年度-2017年度は土・日のレギュラー中継枠は設けず、基本的に裏送りのみ。TBSラジオの中継は2017年度で終了した。2018年以降は中継を続けるJRN各局のDeNA主催ビジター戦向けの制作協力は行う。
13 ネット放送が終了してレギュラーのプロ野球中継枠は全廃となり、地元球場で試合開催時のみ自社制作および放送を行う。
在京球団主催試合担当
自社放送中
裏送りのみ制作
阪神オリックス
主催試合担当
中日主催試合担当
広島主催試合担当
日本ハム主催試合担当
楽天主催試合担当
ソフトバンク主催試合担当
水〜土曜ネット受け
水〜金曜ネット受け9
木〜金曜ネット受け7
金曜のみネット受け8
関連番組(全国向け)
関連番組(ローカル)
過去のネット局
脚注
1 土・日はMBSと独自のネットを組んで放送(ただし、在阪球団の主催試合でも自社制作することがある)し、在京・在阪球団以外の主催試合は自社制作するか、地元のNRN系列局に制作を委託する。そのうちMBS・TBC・RCC制作分は予備カード(対中日・日本ハム・ソフトバンク戦)に限りJRN向け中継を放送することもある。月曜日のLFはナイター有無に関わらず原則放送なしのため、特にセ・リーグの一部の試合での裏送り・技術協力のみ関与。2018年以降土・日曜日は自社の予備カードも兼ねる形で、関東圏の試合でHBC・RKBへの技術協力や裏送りを行う。
2 普段は平日の文化放送ローカルの中継として放送されているが、平日の西武主催試合に限りNRN向けに個別ネット扱いで中継配信を行う場合がある(NRNナイターとしての予備待機はLFが実施し、本番時はLFからのネットを優先)。関東圏以外のビジターゲームはJRN局(HBC・RKB他)からネット受けが原則となり、関東圏の試合ではJRN向けへの裏送りを行っている。金曜の対在阪球団戦についてはABCとMBSのどちらと組むかは、その時々により異なる。
3 2013年以降日曜日、2019年以降土曜日(「文化放送A&Gゾーン」拡大に伴う)を日本シリーズなどの不定期放送に変更し、自社のレギュラー放送を終了。ナイター中継を行うNRN向けの裏送り・技術協力を行う(「NRNナイター本番カード」の設定はQRの裏送り中継や系列局制作中継を組み込む形で継続)。
4 月・金はJRN向けの中継を担当(月曜のオリックス戦は原則裏送りのみ)。土・日はLFと独自のネットを組んで放送するが、中日・日本ハム・ソフトバンクが絡むナイターではJRN単独局(CBC・HBC・RKB)にも配信される(LF予備カードを兼ねる)ほか、デーゲームではABCがJRN向けを担当する場合、ABCに代わってNRN単独局(SF・KBC・STV)への中継配信を行う。
5 火〜木はJRN向けの中継を担当。土・日は基本的に月・金同様にNRN向け中継担当であるが、デーゲーム中継のうち中日・日本ハム・ソフトバンクが絡む試合では、JRN単独局(CBC・HBC・RKB)向けに切り替えられる(日程によってはナイターに準じてNRN向けの場合もある)。
6 原則、自社向け中継はNRN向けに放送するが、土・日のデーゲームは自社向け中継は原則JRN向けに放送(LF・MBSの予備カードを兼ねる場合あり)。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
7 北海道地区は、STV-R・HBCともはNRNに加盟(HBCはJRNとのクロスネット)しているが、ナイターネットはSTV-RはNRN、HBCはJRNのみである。しかし、STV-Rは2017-20年までを除き、定時番組枠確保の観点から、土・日はデーゲーム(2021年以後はナイターも)の放送を行わなかった関係で、NRN独占放送であるヤクルト主管の日本ハム戦が生中継される場合、LFから裏送りでHBCから放送した試合があった。また2021年(巨人対日本ハム)のように、土・日にナイター開催となった試合がLF-HBCとして放送される例もある。
8 全局とも放送しない曜日は中継枠を設けず、別番組を放送。
9 全局とも土・日は中継枠を設けず、別番組を放送。
10 水曜日は楽天主催試合がある場合、TBC制作の楽天主催試合に差し替え。
11 該当曜日以外にはナイター中継枠を設けていない。
12 稀に自社制作の中継(Jリーグ四国IL中継等)に差し替えられることがある。
13 地元球場での試合開催時には中継カード差し替え。
14 水曜日はソフトバンク主催試合がある場合、その試合(KBCでの放送内容に準拠)に差し替え。ソフトバンクビジター戦の場合はカードによりNRN全国向け中継に振り替える場合がある。
15 平日と土・日で同一タイトルであるが、趣旨は異なる。土・日版は2019年以降QR自社は放送せず、NRN系列局への裏送り。
16 通常は平日のナイター終了後のフィラー番組として放送されているが、平日にソフトバンク戦ナイターの開催予定がない場合、NRNナイターを差し替えて拡大放送。
17 平日にライオンズ戦の開催予定がない場合放送。
18 土曜日にナイターの開催予定がない場合に交互に放送。
19静岡県で開催の試合を自社制作してNRNに本番および予備カードとして配信することがあるが、火・土・日曜に該当する場合、臨時に放送枠を設けるか、裏送りとするかが随時異なる。
20 2021年をもって打ち切り。
21 OBCのナイター完全撤退により2007年をもって打ち切り。打ち切り時点では土・日の阪神・オリックス主催試合担当(日曜は自社での放送は行わず、NRN系列局への裏送り)だった。平日はローカル中継「近鉄バファローズナイター」(2004年まで)・「オリックス・バファローズ ナイトスタジアム」(2005年のみ)を放送していた。