KBS京都エキサイティングナイター

KBS京都エキサイティングナイター』(ケービーエスきょうと エキサイティングナイター)は、京都放送(KBSラジオ)で放送されているプロ野球中継である。

かつてはKBSテレビと名称を揃え、『KBS京都エキサイトナイター』とともに『KBSパーフェクトナイター』と名乗っていた。

概要

放送開始当初はラジオ関東(現在のラジオ日本)制作の中継を放送していた他、ラジオネットワークの本格発足前は、ラジオ東京→TBSラジオ制作の中継が放送されることもあり、一方では時折関西圏で開催の試合の自社制作を行うこともあった。

実例として、1961年10月6日には、阪神対広島戦(甲子園)を中国放送(RCC)にネットしている(解説:土井垣武、実況:今福。出典:読売新聞、1961年10月6日、ラジオ・テレビ欄)

1978年よりNRNのナイターに切り替えた。また、日本シリーズ2002年シーズンから放送されていない。

番組開始当初は試合開始~終了までの完全放送だったが、自社制作の深夜番組「ハイヤングKYOTO」の開始に伴い、それを放送する時間の確保の観点から、最大延長を22:30までに設定、その場合には「ハイヤングKYOTO」の放送時間を短縮する代わりとして、21:30からの定時番組を延期する対応をとっていた。一時期は月曜日も予備番組の『歌謡大全集』をネットしたこともあったが、1980年代後半以後は月曜ナイターの放送をやめた。さらに2000年代に入ると、デーゲームの開催比率が増えたため、週末のナイターも段階を追って放送廃止となり、2006年からは火曜日も通年でナイターとは関係ない番組の放送を開始したため廃止され、水・木・金の18時00分-21時00分のみとなり、延長オプションの時間も短縮→21時台後半の定時番組と22時からの『レコメン!』(原則として文化放送からのネット受け)の放送時間枠確保の観点で、試合展開に関らず延長が廃止され、21時までとなった(2011年までは『レコメン!』をネットするため21時20分、それ以前は22時30分まで[1])。

2016年シーズンまでは上記の日程での放送だったが、2017年シーズンから水曜日18時00分から19時00分に通年の新番組『河内先生のeyeの相談室』が設けられたため19時00分開始の2時間枠に短縮(木・金は従前に同じ)となったが、番組終了に伴い2018年8月からは水曜日の放送も18時開始の3時間枠に戻された。しかしこの年を最後に水曜日のナイター放送も廃止され、通年でナイターとは関係がない定時番組へ移行、2019年からは木・金曜日の週2回放送となり現在にいたっている。

KBSラジオはNRNのみに加盟しているため、主にニッポン放送(土・日の放送があったときは文化放送も)やNRN系列局が制作する巨人戦をネットしている(他にヤクルト横浜DeNAの主催試合や、巨人の試合がない日にはその他のカードをネットすることもある)。

関西には同じNRNに加盟するABCラジオMBSラジオがあるが、共に自社制作の阪神戦を主に放送するため、中継カード自体が重ならない日が多い(KBSで阪神戦を放送する日はこの限りではないが、ABC・MBSが聴取率調査期間に自社向けとNRN向けを別制作した場合、KBSは全国向けを放送するため、内容は重複しない)[2]

プロ野球だけでなく、女子プロ野球京都フローラのゲームを年数回程度中継している。2011年は7月31日9月25日に放送され、解説はスーパーバイザーの太田幸司が務めた。この中継を除き、KBSは長らく自社制作を行わなかった。
2015年7月30日には、京都市西京極総合運動公園野球場で行われるオリックス対北海道日本ハム戦をMBSの制作(裏送り[3]で中継[4]。オリックスの西京極での主催試合は実に26年ぶりで、この中継はSTVアタックナイターにもネットされた[5]。KBSでは21時以降の延長対応はしないものの、この中継は試合終了まで放送された。

2018年5月27日には、オリックス対ロッテ戦(京都市西京極総合運動公園野球場・デーゲーム)で「亀のマークのキョウテク[6] スポーツスペシャル」として久々に自社制作のNPB中継を行う。解説はオリックスOBの星野伸之が、実況はKBS京都アナウンサーの澤武博之が担当し、ゲストにかみじょうたけし山田久志(1回裏)、中村静香(2回表)が出演。

過去の放送スケジュール

制作担当局

地域(球団)/曜日
北海道 STV
宮城 TBC
関東西 LF
東海 SF
近畿 MBS ABC
広島 RCC
福岡 KBC

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ ナイターの延長による対応は当初22:30まで延長した場合、21:30-22:00の番組<京都新聞ニュース含む>についてはプロ野球終了後にスライド。22:00以後の番組は1:00からのオールナイトニッポンの枠の確保のため短縮となっていた。21:20までの延長であった場合は、21:00-21:20までのクッション番組は短縮or休止であったが、21:20の京都新聞ニュース以後は通常通りとなっていた
  2. ^ また、KBSが放送するNRNの本番カードの制作担当が在阪局となった場合でも、オリックス戦については阪神戦の裏開催となった場合には裏送りとなるため、重複は発生しない。
  3. ^ MBS自体はLFからのネット受けで「巨人 vs DeNA」(京セラドーム大阪・MBS技術協力)を放送。
  4. ^ 解説・太田幸司 実況・森本栄浩 リポーター・馬野雅行(オリックスサイド) 仙田和吉(ファイターズサイド)
  5. ^ 各地のナイター速報の際は「STVナイター速報」としてKBSでも放送された。
  6. ^ 京都市に本社を置くコインパーキング・駐車場管理運営業(公式サイト)。
  7. ^ 1990年代前半までは月曜日にも中継枠が設けられ、試合がない日もNRNナイターのレインコート番組歌謡大全集』(月曜は裏送り)が事実上の定時番組として放送されていた。

関連項目

在京球団主催試合担当
自社放送中
裏送りのみ制作
阪神オリックス
主催試合担当
中日主催試合担当
広島主催試合担当
日本ハム主催試合担当
楽天主催試合担当
ソフトバンク主催試合担当
水〜土曜ネット受け
水〜金曜ネット受け9
木〜金曜ネット受け7
  • KBS京都エキサイティングナイター(KBS11
金曜のみネット受け8
関連番組(全国向け)
関連番組(ローカル)
過去のネット局
脚注
1 土・日はMBSと独自のネットを組んで放送(ただし、在阪球団の主催試合でも自社制作することがある)し、在京・在阪球団以外の主催試合は自社制作するか、地元のNRN系列局に制作を委託する。そのうちMBS・TBC・RCC制作分は予備カード(対中日・日本ハム・ソフトバンク戦)に限りJRN向け中継を放送することもある。月曜日のLFはナイター有無に関わらず原則放送なしのため、特にセ・リーグの一部の試合での裏送り・技術協力のみ関与。2018年以降土・日曜日は自社の予備カードも兼ねる形で、関東圏の試合でHBC・RKBへの技術協力や裏送りを行う。
2 普段は平日の文化放送ローカルの中継として放送されているが、平日の西武主催試合に限りNRN向けに個別ネット扱いで中継配信を行う場合がある(NRNナイターとしての予備待機はLFが実施し、本番時はLFからのネットを優先)。関東圏以外のビジターゲームはJRN局(HBC・RKB他)からネット受けが原則となり、関東圏の試合ではJRN向けへの裏送りを行っている。金曜の対在阪球団戦についてはABCとMBSのどちらと組むかは、その時々により異なる。
3 2013年以降日曜日、2019年以降土曜日(「文化放送A&Gゾーン」拡大に伴う)を日本シリーズなどの不定期放送に変更し、自社のレギュラー放送を終了。ナイター中継を行うNRN向けの裏送り・技術協力を行う(「NRNナイター本番カード」の設定はQRの裏送り中継や系列局制作中継を組み込む形で継続)。
4 月・金はJRN向けの中継を担当(月曜のオリックス戦は原則裏送りのみ)。土・日はLFと独自のネットを組んで放送するが、中日・日本ハム・ソフトバンクが絡むナイターではJRN単独局(CBC・HBC・RKB)にも配信される(LF予備カードを兼ねる)ほか、デーゲームではABCがJRN向けを担当する場合、ABCに代わってNRN単独局(SF・KBC・STV)への中継配信を行う。
5 火〜木はJRN向けの中継を担当。土・日は基本的に月・金同様にNRN向け中継担当であるが、デーゲーム中継のうち中日・日本ハム・ソフトバンクが絡む試合では、JRN単独局(CBC・HBC・RKB)向けに切り替えられる(日程によってはナイターに準じてNRN向けの場合もある)。
6 原則、自社向け中継はNRN向けに放送するが、土・日のデーゲームは自社向け中継は原則JRN向けに放送(LF・MBSの予備カードを兼ねる場合あり)。月曜日に楽天と広島が直接対戦する場合は、制作局のラインに合わせて放送される。
7 北海道地区は、STV-R・HBCともはNRNに加盟(HBCはJRNとのクロスネット)しているが、ナイターネットはSTV-RはNRN、HBCはJRNのみである。しかし、STV-Rは2017-20年までを除き、定時番組枠確保の観点から、土・日はデーゲーム(2021年以後はナイターも)の放送を行わなかった関係で、NRN独占放送であるヤクルト主管の日本ハム戦が生中継される場合、LFから裏送りでHBCから放送した試合があった。また2021年(巨人対日本ハム)のように、土・日にナイター開催となった試合がLF-HBCとして放送される例もある。
8 全局とも放送しない曜日は中継枠を設けず、別番組を放送。
9 全局とも土・日は中継枠を設けず、別番組を放送。
10 水曜日は楽天主催試合がある場合、TBC制作の楽天主催試合に差し替え。
11 該当曜日以外にはナイター中継枠を設けていない。
12 稀に自社制作の中継(Jリーグ四国IL中継等)に差し替えられることがある。
13 地元球場での試合開催時には中継カード差し替え。
14 水曜日はソフトバンク主催試合がある場合、その試合(KBCでの放送内容に準拠)に差し替え。ソフトバンクビジター戦の場合はカードによりNRN全国向け中継に振り替える場合がある。
15 平日と土・日で同一タイトルであるが、趣旨は異なる。土・日版は2019年以降QR自社は放送せず、NRN系列局への裏送り。
16 通常は平日のナイター終了後のフィラー番組として放送されているが、平日にソフトバンク戦ナイターの開催予定がない場合、NRNナイターを差し替えて拡大放送。
17 平日にライオンズ戦の開催予定がない場合放送。
18 土曜日にナイターの開催予定がない場合に交互に放送。
19静岡県で開催の試合を自社制作してNRNに本番および予備カードとして配信することがあるが、火・土・日曜に該当する場合、臨時に放送枠を設けるか、裏送りとするかが随時異なる。
20 2021年をもって打ち切り。
21 OBCのナイター完全撤退により2007年をもって打ち切り。打ち切り時点では土・日の阪神・オリックス主催試合担当(日曜は自社での放送は行わず、NRN系列局への裏送り)だった。平日はローカル中継「近鉄バファローズナイター」(2004年まで)・「オリックス・バファローズ ナイトスタジアム」(2005年のみ)を放送していた。
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